不登校になったきっかけとアイドルになった瞬間 ページ22
A)男子からの嫌がらせはなくなったけど、やっぱりクラスメイトから仲間はずれにされるのは変わらなくて、今度はクラスメイトの女子から嫌がらせ受けてた。その時さ、私不登校って言葉を知らなかったの。だからいつも我慢して優しい人のグループに入れてもらって過ごしてた。でもそのグループのメンバーの数人、私の事変な目で見てたんだよね。しんちゃんを見てるだけで変な人扱い。あんな素敵なアニメ他にないのにバカにされてさ……。下品だから見ないの?声優さんの気持ちは?考えられないの?って思ってた。
るぅと)その時から墨ちゃんは優しかったんですね。
A)実はね、私も小学生の時無意識に今の友人を嫌ってたの。でもその子、全然気にしてなかったみたいで……こんな私と友だちになってくれたの。不登校になっちゃって会えなくなったんだけど……。その時に初めて不登校の存在を知って、私も学校に行かなくなった。父親と母親はお金の話しかしないの。中学生に金の話してもわかんないよ。
るぅと)確かに……それで、どうなったんですか?
A)教室には行かなくていい。けどせめて学校には行って欲しいって言われて別室登校することに。その時私アイドルスクールに通い始めてたから、続ける条件が別室登校だった。毎日一人で勉強して、給食食べて、先生からは6時間目まで学校にいろって言われたけど普通に帰ってた。
るぅと)別室登校……。
A)まあ中学生の間はずっとバックダンサーがほとんどだったから死ぬほど頑張って頑張って、3年間踊るだけだった。まあ、オリジナル曲の一部は歌えたくらいかな。
るぅと)オリジナル曲……?スクールにはオリジナル曲があったんですか?
A)うん。たまにイベントでちょっとだけ歌えたよ。まあちゃんとセンターになれたのは高校生に進級してからだけど。
るぅと)すごい!!(ぱちぱちぱちぱち)
A)と思うでしょ?でも私1回そのスクール休んでた時期があったんだよね。地元の鉄道アイドルグループに入ったから、スクール休学したの。
るぅと)え!?本物のアイドルになれたんだ!!
A)そうなるはずだった。でも私は一回もステージに立たせてもらえなかった。正式なメンバーになったのに……。
るぅと)酷い……。どうして?
A)私が歌上手いから、それに嫉妬してリーダーの子がデマを流したの。私は不登校だって。
るぅと)は?それは過去の話ですよね??醜い嫉妬ですね……
A)マネージャーは私をずっとステージに立たせなかった。母親はブチ切れてマネージャーにクレームを入れた。話が違うって……
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちごみるく。 | 作成日時:2023年10月19日 9時