私の脚本は面白くない ページ4
「キャラクターは魅力的だけど、脚本がね……。キャラデザだけしたら?」
A)キャラデザ……。……分かりました。
皆私の脚本を認めてくれない……どうしたら認めてくれるの……私は、ただ話を書きたいのに……それだけで書いたらいけないの……
A)えっと……まずは、この子の設定を……。………思いつかない……なんで……。……あ、そっか。私が考えても変えられるか、どうせ意味ないんだ……。消えたいな……
大人の世界にやっと仲間入りして、キャラデザ、脚本の勉強をしてようやくアニメの世界に就職が決まった。私はイラストより脚本が向いてたから脚本担当を希望していた。でも私の脚本は面白くないから、必ずキャラデザに回された。キャラクターの設定は勝手に変えられて……気付いたらキャラデザだけ私が提案していることになっていた。こんな私……いらないんじゃないの……?もう考えられないよ……。
ちぐさ)墨ちゃんっ!!
A)あ、ちぐさくん…… 悪いけど、私脚本の話は断ったから。
ちぐさ)それは聞いた。だったら、俺たちと一緒にアニメ作ろうよ。ショート動画なんだけどさ。
A)私が入ったらリスナーさんが文句言うと思うよ。
ちぐさ)体験所属が終わって、正式に所属が決まったからそのお祝いにコラボしたいんだ!お願い!
A)…分かった。どうしたらいいの?
ちぐさ)ありがとう!えっと…ショート動画だからまず自己紹介かなあって。
A)私の好きなこと項目書いとくからそれ見て台本作っといて。
ちぐさ)え?自分で考えないの?せっかく自分のことを喋るんだから!
A)……私が考えても面白くないから。よろしくね。
ちぐさ)あ、うん…わかった……(過去に何かあったのかな……)
A)……。
ちぐさ)墨ちゃん…… なんか元気なかった……。
あっきぃ)脚本も頼んだけど断られたし、何か悪いことしたかな……?
ぷりっつ)ほな調べてみる??
まぜ太)過去に何かあったのかもしれないな……
けちゃお)墨ちゃんっていちごみるくって名前で夢小説書いてたみたいだよ?夢小説って何……?
ちぐさ)あ、夢小説っていうのは……自分を主人公に出来る小説だよ。
けちゃお)普通の小説と何が違うの??
あっと)例えば、俺との恋愛小説が書きたいって感じたらけちゃはどうする?
けちゃお)僕あっちゃんとは友だちでいたいんだけど。
ちぐさ)例えばの話だよ?
けちゃお)あ、えっと……自分の名前に変えるかな。
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作者名:いちごみるく。 | 作成日時:2023年9月18日 15時