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研磨と赤葦のLINEが追加されたことを確認してからポケットにスマホを仕舞う
これでLINEの友達は19人
ゆっくりだけど、確実に友達が増えていってる
『 そろそろ部屋戻るかな… 』
なんとも大きな独り言
別に良いでしょ。独りは寂しいんだから。
午後の練習が始まるまであと30分程
部屋でマネちゃんズとお話しよ
と、思ったんだけど
「 っは、はは、どうもこんにちは 」
『 こんにちは。どうしましたか?黒尾さん 』
「 …なんか赤葦に似てきてない? 」
『 いいえ、別に 』
颯爽と登場したのは少々汗をかいている黒尾さん
それでも寝癖は崩れないんですね。流石っす
私の前に立ちはだかるように壁に手を付く黒尾さんは、一向に目を合わせようとはしない
『 いや、あの、ほんとになんですか?用がないならもう行きたいんですけど、 』
「 ……あ、の、A、サン 」
『 ! はい 』
「 俺ともLINE、交換してくれませんか 」
そんなに顔を赤くさせなくても、言ってくれれば交換するのに
それに、相変わらず目は合わせてくれないし
なんか凄いキョドってるし
ほんとに年上かしら、って疑うくらい
『 いーですよ。LINEくらい。 』
「 …マジ? 」
『 QRコードでも大丈夫ですか? 』
「 ウン 」
『 じゃあ…はい、どーぞ 』
QRコードを差し出すと、それに黒尾さんがスマホをかざした
そして直ぐに、私のスマホにも通知が来た
それを確認してから再びポケットにスマホを仕舞う
「 …アリガトな、Aチャン 」
『 いいえー、っと、じゃあ私、そろそろ行くので、失礼しますね 』
「 ちょ、待って! 」
私が黒尾さんを避けて通ろうとすると、肩を手で止められた
『 どうしました? 』
「 あの、………ごめんな 」
腰を90度に折り曲げて、黒尾さんはそう言った
別に、私は名前覚えてくれてたなら、別にそれでいいのにな
なんて思いながら、黒尾さんの頭に手を置いた
寝癖がついたまんまの頭に
『 なんのことでしょう 』
私も今まで冷たくしてきたんでオアイコってことで、これで全部パーにしましょう
『 じゃあ、失礼します 』
今度こそ黒尾さんに例をして部屋に向かった
.
あーあ、私も甘くなったなぁ
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ふぐひらめ - 年、組、名簿番号がぴったり以前の私と合ってて笑いました (2023年1月2日 7時) (レス) @page15 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
メイメイ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2022年12月22日 19時) (レス) @page41 id: 816b6fd3b1 (このIDを非表示/違反報告)
TUGUMI(プロフ) - めっちゃ面白かったです!更新楽しみにしてます。 (2020年11月26日 20時) (レス) id: b6b6b260bf (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - ハンドクラップを学校の先生の誕生日会で30分やりました!次の日筋肉痛で歩く度にうめいてたので友達に笑われてましたwww (2020年8月15日 22時) (レス) id: e52bd3eefd (このIDを非表示/違反報告)
みー - めっちゃ好きです(^ー^) 更新楽しみに待ってます!! (2020年8月10日 21時) (レス) id: 308ccef0fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるふ | 作成日時:2020年8月4日 15時