【HQ】スマホ壊れたから髪切った

#１６ ページ17

「 やっぱり厄介だな、音駒 」



『 そうですねぇ……… 』






第1試合の結果は、フルセットの末、1ー2で音駒が勝った



音駒の安定したレシーブ力と、研磨の洞察力、それにリエーフの破天荒なプレーが重なって、かなりドタバタしたけど結果としては青城が負けた





別に青城の調子が悪い訳でもないと思う



ただ、ほんのちょっとの穴の少なさの差で青城が劣った




スポドリとタオルを手に、帰ってきた選手達に声をかける






『 お疲れ様です。』



「 おう、サンキューな。…なぁ瑞原ちゃん、コートの外から見てどうだった？ 」






と、花巻さん





『 あー、ちょっと待っててください、渡し終わっちゃうので 』





極力速く、尚且つ丁寧にタオルとスポドリを渡してから花巻さんの元へと駆け寄った


背中になんか張り付いてるけど、知らないフリでもしておこう








『 えっと、まず、レシーブ力は相手の方が圧倒的に強いと思います。それから、リエーフ、…あのでっかいハーフですね、11番の。あれの破天荒なプレーに慣れるのは多分無理です。 』





「 おおすげぇ、及川と同じ事言ってる 」





『 あんまり嬉しくないですね、それ 』




「 はははっ！…いやぁ、瑞原ちゃんって、もっと取っ付き難いと思ってたけど、面白いのな 」





『 そう、ですかね 』





「 そうだ、ね、名前で呼んでもいーい？ 」




『 あ、はい、呼び方はお好きにどうぞ 』




「 じゃあ、Aちゃん、これからよろしくな 」




『 こちらこそです 』









花巻さんと仲良くなった



第2試合は烏野と、だ




今回は青城のコートチェンジは無しだから、そのままリラックスしてられる








『 ！！！ 』




音駒がコートチェンジで移動する際に、リエーフと研磨と福永が手を振ってくれた



それに私も全力で振りかえす







「 Aさーん！お昼一緒に食べましょうね！！ 」




『 私が覚えてたらねー！ 』







多分忘れてるわ





「 リエーフ騒ぐな！！ 」





夜久さん、私も叱って。


私のお尻、空いてますよ。







「 Aさん、昼は俺と一緒じゃないんですか 」





「 ばっか国見！俺 “ら” だろ！ 」





『 多分私マネちゃんズと食べるよ 』

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