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隠さず17 ページ17

練習は終わったというのに、誰も帰る気配がない。ギャラリーは半分に減ったが、バレー部のガチファンはまだ残っているので、便乗してコートを見つめる。夜久のレシーブと同時に上がる黄色い声が妙にうざったい。負けないようにと、思いきって喉を空けた。










「あの!!」









ーー瞬間だった。頭上で大声を出されて、再び喉が閉まる。大きめの影が私に顔を近づけて笑った。








「練習手伝ってもらってもいいですか!」



「え……私バレーなんて出来ないよ」



「研磨さんの頭上に山なりに投げるだけでいいんで!」



「まって、おれトス上げるなんて言ってない」









大きな彼に引きずられて、強制的にコートに入れられる。レシーブしてくださーいなんて難しくなってるし。



困りつつボールを手に持ったが、その必要はないというように、背後から宙を駆けるボールに抜かれた。それはセッターくんの頭上……ではなく、助走距離をとった彼の後頭部へ。










「いたっ! 何するんですか夜久さん!」



「あ? マネージャーでもないのに難しいことさせんなよ」



「うっ、すみません……」








灰色の髪を垂らして項垂れるもんだから、慌てて起こすように言う。









「い、いや、あの、投げるくらいなら……」



「お前は俺の練習に付き合え」



「夜久クン、さっきの主張はなんだったのかな??」



「いいか、リエーフ!」










夜久の少し小さな手でビシッと正面を指差し、声のトーンを落とした。私をちらりと見て、目尻を軽く尖らせる。










「あいつはお前に渡せるほど安いオンナじゃねーの」










リエーフと呼ばれた鈍感そうな彼さえ、息の根を止められたかのように静まりかえった。


夜久はその空気に気づいているのかいないのか、真っ直ぐに私に歩みを寄せて堂々と口を開いた。










「全国ぜってー見に来いよ、言いたいことあるから」

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イルカ(プロフ) - ナノハナさん» しばらく黒尾カッコ良し男ターンです笑。黒尾のいいところフルで出せますように……! (4月18日 19時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 更新待ってましたぁ!!黒尾、お前は本当にいい奴だよ(涙)更新ありがとうございます!! (4月15日 21時) (レス) @page25 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - ナノハナさん» やっくんはカッケェです(真顔)追っかけありがとうございます、こちらも嬉しいです笑! (4月13日 12時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 更新、ありがとうございます!!!!本当に嬉しいです!!あぁ、やっくんカッケェ… (4月6日 21時) (レス) @page23 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - まあさん» こちらこそ……多すぎる好きの受け止めありがとうございます (3月22日 15時) (レス) id: 627e4a2f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イルカ | 作成日時:2024年2月19日 21時

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