＋５６話＋ ページ14
私は必死になって逃げた。
わきめも振らずに。
とにかく逃げるしか…
私にはなかった。
颯「伊藤！！」
後ろから颯の声が聞こえる。
私はそんな颯の声にも答えずに…
ただ走っていた。
颯「伊藤！！」
颯が私の腕をつかむ。
A「…離して。颯。」
私は静かにつぶやいた。
とにかく恭平から距離を…
颯「伊藤…どうして恭平の言いなりになってるんだよ…？」
颯はそう私に問いかけた。
その答えに…
私は答えた。
A「大事な人を護りたいから…！！」
私はうつむきながらなるべく大きな声で言った。
そう言わなきゃ…
涙が出そうな気がしたから。
颯「なぁ、その大事な人ってのは誰のこと言ってるんだよ？」
その問いには私はすぐに答えられた。
A「そりゃ颯と真と成美と…」
そこまで言うと…
私はつまってしまった。
私は…言いかけたのだ。
恭平って…
颯「恭平もお前の大事な人で…護りたい人なんじゃねぇの？」
颯はそう言うと爽やかに笑った。
颯「俺はもう無理に俺にしろとは言わねぇから。たまには俺を頼れよ？」
颯は私の頭をポンポンとたたいた。
颯…
私は自分の胸に手をおいた。
私にとって恭平も…
どんだけひどい人だろうと大事な人なんだ…
私は逃げる気がしなくなった。
ちゃんと向き合おう。
恭平に…
…そのころ…
成美「Aを探してるんでしょ？」
成美「ねぇ。私…Aのことなら協力してあげるけど…？」
成美が…もう行動を起こしていたのだった…
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晴れの空(プロフ) - 紫音さん» そうなんですか？！私の作品が初めてなんて…ｗリアルに感じていただけたのなら何よりです…！！違う作品も見てくださるなんて感激です！！本当にコメありがとです！！ (2014年10月16日 16時) (
レス) id: a874ec453e (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初のヤンデレ小説を読みました！ヤンデレ怖いっすね…; 晴れの空さんが文章書くの上手くてめっちゃリアルに感じて怖かったです…けど、すごく続きが気になりました。面白かったです！違う作品も見てきますね！ (2014年10月14日 22時) (レス) id: 6f5cb1dca5 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 月霜＊魅瑠華さん» 本当ですか？！ありがとうございます〜！！コメをくださるなんて…！！すっごく嬉しいです♪私は全然すごくなんかないですよ？！文才なんてなさすぎて困ってるんですよ！！ (2013年10月11日 15時) (レス) id: a874ec453e (このIDを非表示/違反報告)
月霜＊魅瑠華 - 1章から読みました！(どうしてもコメントしたくなったので2章にコメを…；；)晴れの空さんすごいです！！文才あり過ぎです！！ちょっとでも分けてもらえまｓ(( (2013年10月11日 13時) (レス) id: d8c3a68c2e (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 羅菜さん» ありがとうございます！！超嬉しいです////またこの続編でもよろしくです♪ (2013年10月4日 18時) (レス) id: a874ec453e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れの空
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/
作成日時：2013年8月29日 11時
