営 業 開 始〜Meeting place〜《 3 》

104 ~隼side~ ページ17

隼「すいません、ありがとうございました‼」



結局、カフェに着いたのはタクシーに乗ってから30分後。


今の家に引っ越してから初めて引っ越したいって思ったわ





カフェの扉を見れば





［店主の体調不良の為、休ませていただきます。
　申し訳ございません］





こんな張り紙が。


…涼太君の字だ。






隼「失礼しまーす」




店の中は電気がついてなくて、


カウンターの奥の方の階段から明かりが漏れてる、

トントンと階段を上がれば、


茶色がメインの女の子らしい部屋、

の端っこのベットで寝てるAの姿が。








隼「A！、大丈夫⁉」




あ、やべ

デカイ声出したら、起きちゃうか。


Aの方に駆け寄ると汗ばんでて苦しそう






隼「ごめん、おでこ失礼します」





はりついてる髪ををどけて、おでこを触れば､、熱い


なんだ､、熱か。



いや、それでも大変なんだけど、

"倒れた"って言われたからマジで焦った




熱って､、疲れが原因とか？


目の前のAは縮こまってて、いつもよりも小さく見える。

こんなちっちゃい体にどんだけの物、背負ってんのかな


なんだか無性に愛しくなって、小さくてむちむちした手を握る。

…冷たい。


体は熱いのに手は冷たい、




　



隼「A、手が冷たい人って心があったかいんだって。」



　「…隼？」

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