[あんスタ]僕と君とであんさんぶる。[短編集]

＃真白友也 ページ37

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一応、プロデューサーだから
アイドル科の皆のことは知ってる。

でも皆と特別仲よしってわけでもなくて。

二年生がやっぱり仲よしな印象で。

先輩には時々絡まれる…じゃなくて話しかけられる
けど後輩は遠慮してるせいか話す機会は無かった。



だから今、私はちょっとビックリしてる。





「好きです、先輩！俺と付き合ってください！」



誠実な告白をしてくれたのは後輩の
真白友也君。


真っ赤な顔のまま拳をプルプルしてて
すごく緊張が伝わってくる。



『えっと…え？なんで私？』



そりゃぁアイドル科に一番近いプロデュース科には
女子しかいないけど、普通科にだって
女の子はたくさんいるわけだし。


友也君、顔もかっこいいし性格もこんなに
誠実だったらもっといい人選び放題じゃん。





友也君は斜め下を見たり斜め上を見たり
落ち着かない様子で答えてくれた。




「そ…れは……えっと、…俺、凄いなーって…」

『ん？なにが？』

「いつも、人のために率先して動いてて。
後輩の俺にもいつも変わらず大切にしてくれて」

『それはプロデューサーだから…』

「でも、こんなに周りから支持を貰うのは凄いっすよ！


だから尊敬してます。

尊敬して、憧れて…好きになりました」





思わず『ぉ、おぉ…』なんて
可愛くない言葉がもれる。


こんな直球告白受けたことないから
なんて返事すればいいのやら。






どうしようと考えてると真白君は「あっ！」と
声を出す。



「へ、返事！明日とか、明後日とか！
いつでもいいです！！いいんで！


…考えてもらっても良いですか？」





＊＊＊






あれから３日経って未だ迷い中の私。

だって私、真白君のこと知らない方だもん。


いい子だっていうのはわかるよ？


でもさぁ…やっぱ分からないと怖いって言うか…




『ねぇホッケー…真白君ってどんな子？』

「ん？友也か？そうだなぁ…真面目だな」

『ホッケーが認める真面目って…』




私なんか授業をよくサボるし仮病使って
体育休むし、彼はきっとそんなことしないんだろうなぁ。




『真面目君ねぇ…』






名前の通り、心が真っ白ピュア、みたいな？









はぁ…どうしよう。









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