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俺より頭1つ分くらい

小さい波名さんは俺の胸に顔を押し付けて

細い腕を背中に回してくれた。



俺も更に抱き締めてる腕でぎゅっと

波名さんを抱き寄せる。





人を、好きな人を抱き締めるとこんな気持ちになるのか。


届かないと思っていた筈の人が今こんな近くに.…




あ「凜月君」

凜月「ん?」


顔を埋めたまま波名さんが俺を呼ぶ。



あ「みよじじゃなくて.…名前で呼んで.…ください」

凜月「.…A」




いった直後、ぶわっと恥ずかしくなって

思わずAの肩に顔を埋めた。



だけど俺だってやってほしいことはある。

抱き締めたままもう一度彼女を呼んだ。





凜月「A」

あ「は、はいぃっ!」

凜月「……キスしていいですか」



次の瞬間Aが勢いよく顔をあげる。


その顔はもうトマト以上に真っ赤でしかも

びっくりしたように目を見開いてた。



あーほんと可愛い。





凜月「.…ん」

あ「んっ.…」





唇から伝わる彼女の体温。



柔らかい感触に欲求はどんどん増えてくばかりで。





何回も何回も唇を重ねていく。







あ「んっ.…んんっ.…凜月く.…ん.…むり……」

凜月「.…ぁ、すいません」



ようやく彼女を解放してあげると

ぺたりと座り込んでしまった。



あ「凜月君大胆だよぉー.…」

凜月「Aが可愛すぎるのが悪い」

あ「かわっ.…?!」





そんな彼女を可愛がってるとふと、

いい忘れてた事を思い出す。








.…けど、まぁいいか。








傘の事はまたいつか話そう。







その時は出会ったときのあの場所にでも

誘おうか。









Aとのこれからを考えてくだけで


わくわくするし、純粋にドキドキする。









凜月「好きだよ、A」






もう一度告げると






あ「.…私も好きだよ。…………凜月」







彼女は遠慮がちにそう俺の名前を呼んだ。






まったく。本当に敵わないな。









.









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.









ずっと渡せなかったこの花を、







貴方にようやく渡せたけども、







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____貴方に送る言葉はまだたくさんある。







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.









―+fin+―

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里小翔(プロフ) - ちほさん» ありがとうございます!いえいえ、教えて頂いてとても助かりました!一応直してみたんですがどうですかね…?確認お願いします(>_<)嬉しい感想もありがとうございました!!! (2015年10月3日 19時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
ちほ - とても感動したし面白かったのですが、凛月の読み方?がりつじゃなくりつきになっていたのとKnightsがKingsになっていたのが気になりました…私なんかがすみません!でも素敵な作品でした!!( ; _ ; ) (2015年10月3日 16時) (レス) id: e2c5171782 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - 神崎コノハさん» おおおぉーーー!!かなり見えてますね!!恋の花束ってとてもロマンチックですね!ありがとうございました!! (2015年9月27日 21時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)
神崎コノハ(プロフ) - ちなみに私は恋の花言葉を詰めた花束をプレゼントするはなさんまで見えましたね(キリッ)凄い良いお話でした!お疲れ様でした! (2015年9月26日 20時) (レス) id: 0f2f2435c8 (このIDを非表示/違反報告)
里小翔(プロフ) - ユナインさん» 本当ですか?!ありがとうございます!!書いて良かったです(о´∀`о) (2015年9月18日 23時) (レス) id: 78e56a3429 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:里小翔 | 作成日時:2015年8月18日 21時

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