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10年越しの盟約 ページ36

「……君か。うちの娘をたぶらかしてる男は」






「ちょ、たぶらかしてるって……」







腕を組みながら仁王立ちする父と、

凛とした姿勢ながらもどこか挑発的な笑みを浮かべる跡部先輩が

玄関で互いに睨み合うように立っている状況に苦笑が収まらない。






そういえば、帰りに寄るなんて言っていたのを

あまりにバタついていたせいで、完璧忘れていた。






家に着くや否や、平然と私の後をついてきた跡部先輩は

父に会わせろとサラッと一緒に玄関まで入ってきた。






そこでたまたま父が部屋から出てきてしまったが百年目。






目の色を変えた父が放った一言目がそれだった。






そんな父にも少しも怯まない跡部先輩は

余裕綽々のまま声を出した。






「はじめまして、御父様。






いや……御無沙汰してましたのが正しい、ですかね」






ご無沙汰……?






「……御無沙汰だ?? 何を言って、」






「あら、A帰ってたの……って、

跡部君じゃない。どうしたの?」






私が首を傾げる手前、母親がリビングから出てきて

跡部先輩に声をかけた。






小さく頭を下げた跡部先輩と、後ろに立つ母親を交互に見て

父が困惑していた。






「跡部君……? 君のことか」






「えぇ、跡部景吾と申します」






「跡部景吾……って、君……もしかして、」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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