4話 ページ6
襖を前にして、この中にどんな人が居るのか少し気になってきた。
私が心の準備をしていると、隣に居たエンマ大王が急にガラッと襖を開けた。
あれ…なんの確認も無しに入っていいのかな。
エン「おーい、トリネ居るか?」
トリネ…?ここに居る人の名前かな。
エン「何してんだA、入らないのか?」
貴「えーっと、入っていいのかな。」
??「どうぞ、お入りください。」
中から優しそうな声が聞こえ、声のした方に目を向ける。
わぁ……綺麗な人だなぁ…
白いストレートな短い髪に、優しい桃色の目をしていて、その瞳と同じ色の着物を纏っている。
トリ「初めまして、私がトリネです。どのようなご要件でいらっしゃいますか?」
エン「ああ。こいつの妖怪の事なんだが…」
トリ「そちらの方の…?分かりました。すぐに調べてみます。」
そう言うと、トリネさんは袖から手帳を取り出した。
数秒待たずして、こちらを見上げた。
トリ「そちらの方はもう登録済みですよ。」
え。
エマ「登録済み…?でもこいつは妖怪市役所にも行っていないと言っているが?」
トリ「ですが、もう彼女は妖怪の姿。妖怪市役所に行っていないとなると色々と不可解な点が生じますが…。」
トリ「失礼ですが、貴方の名前は?」
貴「Aです。」
トリ「A…?記されていた名とは違う名ですね……。もう少しこちらの方で調べさせて頂きますので、また何か分かりましたら連絡致します。」
貴「そう…ですか。分かりました。ありがとうございます。」
お礼を言った後、その場を後にした。
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龍己(プロフ) - サクヒさん» 好評&登録&応援ありがとうございます!(*´∀`*)まだまだ初心者ですが、暖かい目で見守って下さると嬉しいです笑 (2018年7月8日 1時) (レス) id: b3df7f8597 (このIDを非表示/違反報告)
サクヒ(プロフ) - 好評&登録しました!かんばってください応援してます!(*^^*) (2018年7月8日 1時) (レス) id: 86e928f543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:龍己 | 作成日時:2018年7月8日 0時