乗っ取り6 ページ7
と、そんなこんなで一週間が経った。
ついに見習いが来る日になったのだが___________
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「初めまして♡よろしくお願いしますねぇ♡」
「お、おう・・・・・」
見習いは私には目もくれず、隣の鶴丸に擦り寄っている。
政府からは「仲良く」なんて言われてるけど、仮にも恋人である男に引っ付いてる女に
好印象なんぞ持てるわけがない。
まずは審神者に挨拶、が基本だろう。
鶴丸も、見習いに見えないよう顔を逸らしながら心底嫌そうな顔をしている。
周りの刀剣も殺気を放ちながらも、その見習いの様子を窺っていた。
「本当に全刀剣揃ってるんですねぇ!」
『あ、ああ。私は運がいいらしくてな』
「え〜、羨ましいなぁ。私も審神者になりたいけど、こんな人数を束ねられるか不安だしぃ」
『誰だって最初はそうだ。だから研修に来たんだろう?』
「そうです!だからぁ・・・・・
私が指定した刀剣としばらく一緒に過ごしていいですかぁ?」
うわ、早速きやがった。分かりやすいなおい・・・。
本来ならここで断らなければいけないけど、作戦通りにしないとな。
『構わない。・・・せっかくだ。指定とは言わず、色んな刀剣と触れ合ってくれ。うちの短刀なんかは遊ぶのが大好きだし・・・それの相手をしたり』
「短刀は別にいいです」
『そ、そうなのか?』
「あー、あとは脇差とほとんどの打刀も要らないです」
イラッ、として拳を握りしめる。
言い方ってもんがあるだろうが。というか少しは隠せよ。
『・・・・何で短刀達は嫌なんだ?』
「別に嫌とは言ってないじゃないですか〜。でもぉ、短刀とか脇差は弟っぽくて別に今から慣れておかなくても大丈夫っぽいしぃ・・・打刀は散々見てるから今更って感じ」
『じゃあ、太刀やそれ以上がいいのか?』
「はいっ!ああでも、薙刀とか槍とかはいいです。太刀と大太刀だけで!」
『・・・・・・』
「あっ、でもでも!長谷部と清光と亀甲は欲しいです♡」
見習いは気持ち悪いくらいニヤニヤと笑って言葉を続けた。
「清光はぁ、将来初期刀にしようと思ってるので〜。長谷部と亀甲は、顔が好みだからです!」
言葉も出ない。
加州と長谷部と亀甲・・・この三振りはめちゃくちゃ殺気を放っている。
長谷部はともかく、加州と亀甲は殺気隠せ!!バレる!!!
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いぶき(プロフ) - 続きが気になります! (2022年9月11日 15時) (レス) id: d775cce176 (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新は、もうされないのでしょうか? (2020年7月9日 2時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - 更新、頑張ってください! (2019年12月8日 21時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
アニオタちゃん - なんかこの作品好きだわ....w (2019年12月8日 21時) (レス) id: 8da926b67e (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - 面白かったです!がんばってください、応援してます! (2019年9月24日 19時) (レス) id: 84c6b64b23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2019年8月28日 17時