乗っ取り？絶対来るとこ間違えただろ。【刀剣乱舞】

乗っ取り１１ ページ12

「主！！！！！！元気を出せ！！！！！！！！！！」

「『大包平、うるさい』」




隣でお茶を飲んでいる鶯丸と声が重なる。



いや何でお前まで辛辣にしてるんだ。




『っていうか何でお前達がここにいるんだ？』

「なに、主が加州の件で落ち込んでいたようだったから様子を見に来たんだ」

「ふん、情けない！いつものお前らしくないぞ！！」

『それは･････。･･･仕方ないだろ。ただでさえ嫌なことさせてるのに、あんな顔･･･』

「そうやってお前がクヨクヨしているから、あいつもそうなるのだ！！主ならばシャキっとしろ！！！」

『大包平････







言いたいことは分かるし気持ちはありがたいんだがうるさい』

「なにっ！？」

「勘違いしているぞ、大包平。口喧しいというわけではなく、声がデカいということだ」

「お前達･････人が口を開けば「うるさい」だの「声がデカい」だの･･･失礼だろう！」

『事実だし･･･ってかお前がそれ言う？？？』




普段のお前の態度のほうが失礼な時多いだろ。




「まぁ、大包平のことは置いといて、だ」

「置くな！！！！！！」

「主は責任を感じ過ぎるところがある。俺や三日月のように、柔軟になったほうがいい時もあるぞ」

『お前達は柔軟すぎるんだよ。･････というか』




私は二つ、ある事に気付き、鶯丸の茶を取り上げる。



「なんだ、せっかく茶柱が立っていたというのに」

『それは悪かった･･･じゃなくて！お前、見習いの傍に居なくていいのか？』




鶯丸は見習いに指定されてる刀だし、ここに居てはいけないんじゃ？



そう首を傾げていると、鶯丸はニコリと笑った。




それはもう、すごく爽やかに。




「見習いに口から出た汚いものをかけてもいいと言うのなら戻ろう」

『････つまりそれ･･･』




吐き気がしたからこっちに逃げて来たんだろ。



なんて分かりやすいんだ()



『あとさ････』

「？何だ？」

『お前、畑当番サボってるよな？』

「･･･････」




鶯丸は真剣な表情をしたあと、茶をゆっくり啜った。


.






.







.







.





「････今日も、茶が美味いな」

『ぶん殴っていい？？？』

「もう既に頭を叩いているじゃないか」

「おい主！なに鶯丸ばかりに構っている！！俺にも構え！！！」

『それは鶯丸が問題児だからだよ！でもお前はなるなよ！！』

「主も大変だなぁ」

『誰のせいだと思ってんだこの野郎！！』

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