半間くんに拾われた 【 半間修二 】

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『変な人』








もう十分かな、夜の新宿を練り歩き、今まで見たことなかったものを思う存分楽しめた。
喧嘩も見れたし






歌舞伎町を後にして、家に帰る








近道して帰ろうかな、いつも通らない道を通って帰ることにした。





「ひとり？遊ばない？」



「生足？いいじゃん、燃えるね」




いつも通らない道を通るとこういうことになるんだ、後悔。









『そういう気分じゃないの』




男二人でたかってくるんじゃないよ、気持ち悪い。





「どうしたのー、そんなピリピリして！彼氏に振られたかー？」




バッとナンパ男の顔を見る




「もしかして、図星？俺らならそんな思いさせないよ？」





だからさ、と言って私の腕を掴んで街頭のない公園に連れていかれる







『ほんとっ、やめて・・・っ』





やだやだと首を振るも、お構いなしに引かれていく腕
もう一人には背中を押されて、どうにもできない状態





『いやだ、離してッ・・・』





涙目になる、


ああ最悪だ、彼氏に振られたその日にゴーカンされるんだ
怖くて声も出ない、涙が落ちる



スカートを短くして、胸元を開けていたワイシャツに後悔する。


最ッ悪・・・









諦めて抵抗する力を弱めて下を向いた、




その時









――――――――ドカッ









『・・・え、？』








私の腕を掴んでた男が吹っ飛んだ








「ひっ、やめてくれ」







「やめねェよ」






私の背中を触っていた男が目の前で殴られる







『・・・え、』









「よォ、さっきのオネーチャン♡」









助けてくれたのは、さっき歌舞伎町で話した









『・・・・・半間、さん・・・ッ』









半間修二という男









「ばはっ♡可愛い顔してる」









血だらけの手で私の涙を拭った









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