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Sakuma side.
そっか
そっか
一方的だと思ってた
俺の中の阿部ちゃんの存在と
阿部ちゃんの中の俺の存在
でも、少なからず阿部ちゃんの中に佐久間大介っていう奴は居て
何なら携帯番号も知ってて
俺は、別に男の子が好きとかそんなんじゃないんだ
俺は、あくまで
阿部亮平
が好きなんだ
そんな凄く歪で凄く当たり前のこと
その言葉がすごく特別なんだ
本屋から出て行った阿部ちゃんの姿を想像してみた
彼には俺が知らない今までの時間があって
これからも知らない時間はいくらでもあって
一体どんな景色を見て
誰とどんなことを話して
どんな表情をして
どんな風に気持ちを動かして
その、知らない、を少しでも減らせたら
なんてこと考えてみたり
俺は、思ったよりもワガママだな
少しだけお客さんの波があって、それを捌いたらまた隙間時間ができた
「Aちゃん、ごめんね」
何がとは言わないけど
「いえ、大丈夫です」
彼女はいつだってこういう風に飄々としていて
彼女だけじゃなく、不特定多数のその他
俺の想いに気付いた人たちはどんな顔をするのかな
阿部ちゃんは、どう思うのかな
そんなもしもの話なんて結末は分かってるんだけど
この瞬間を共有した俺達は
どこか共犯者のような
そんな考えが浮かんだ
.
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なむる。(プロフ) - 雪の王子様さん» 私が出した全ての作品に、本当に素敵なコメント下さって！！ありがとうございます^_^彼らの素敵な姿を描けたらな…頑張ります！ (2020年9月16日 7時) (
レス) id: 74f22f9e0f (このIDを非表示/違反報告)
雪の王子様 - さっくんでてきた！なんかすごい展開の予感…更新頑張ってください。 (2020年9月16日 2時) (レス) id: a501c8742d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なむる。 | 作成日時：2020年8月23日 23時
