Ex2-1 ページ47
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Extra Story 2 『予想外。』
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「不安ー？」
中庭に響き渡るほど大きな声で復唱され、わたしは焦る。
「……っあの」
「Aちゃん、それは貴女がばかだ」
廉くんのお友達ははっきりと告げた。
周りのお友達も、
「うん」「それは、ばかだ」「もはや廉が憐れだ」
などと顔を見合わせ、そして、
何かを思い出したかのように、ぷはは、とみんなで笑いだした。
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廉くんが紹介してくれて、こんな風に廉くんのお友達と仲良くなれて、わたしはすごく嬉しかった。
こうして廉くんがいなくても楽しくおしゃべりできる。
彼らは廉くんと同じで、物事をハッキリとキツいくらいに口にするけど、実際は物事をよく見ているし優しい人たちだ。
その彼らに、何か悩みとかないの、と軽いノリで言われて、
わたしは少し考えてから、
「廉くんに飽きられないか不安なの。……すこしだけ」
と言ってみた。
その結果、
ばか、とまた言われてしまった上に、よく分からないけどとても笑われている……。
「Aちゃんに、普段の廉の様子を見せたい」
「遠くから、Aちゃんが誰かと喋ってるだけで、あいつがどんだけ心乱されているか」
「あれはほんと傑作だよね」
なんだか信じられずに目をぱちぱちさせる。
確かに前、廉くんに、嫉妬している、と言われたことはあった。
だけど実際わたしの前での廉くんは、いつも余裕で、そんな風に感じたことは一度もなくて。
とても信じがたい。
「……試してみる？」
え、と固まる私に、
「廉の心乱れる姿、見てみたくない？」
いたずらっぽいお友達の笑顔に、わたしはごくり、と喉を鳴らした。
そんな騙すみたいなこといけない、と理性が言っているのに、その悪魔の誘惑がわたしを乱す………。
「あーあ、また海人の悪い癖だよ」「あとで廉に殺されるね」お友達が肩をすくめた。
・
「あ、帰ってきた」
こそっとお友達がわたしたちに告げる。
「……あれ、Aと海人は？」
「ん？ さっき2人でどこかいったよ」
廉くんの問いに、打ち合わせ通り答えてくれるお友達。あとはしらねえぞ、としらを切っている。
「……ふぅん」
廉くんが少し低い声で、あたりを見回しはじめる。
そこで、わたしとお友達は目を合わせると、うなずく。
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こんぶ(プロフ) - はじめまして。とーーーーーーーっても面白かったです！店舗もよく長さもちょうどよく、スラスラ読めました。主人公がどんどん廉くんに変えられていって、色づく二人の世界がもっと見たくなりました！付き合ってからの続編とか…希望です^^* (2019年12月30日 3時) (
レス) id: d4a749af9f (このIDを非表示/違反報告)
菜 子(プロフ) - yukiさん» yukiさん、ありがとうございます！お話が好きと言っていただけて嬉しいです。次回作、まだ未定ですが考えているので、upした際は読んで頂けたら嬉しいです！ (2019年9月26日 14時) (レス) id: de17d94e28 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - お疲れ様でした！！お話が好きで更新がとても楽しみでした！次も楽しみです！ (2019年9月25日 16時) (レス) id: 5a8ccb1156 (このIDを非表示/違反報告)
菜 子(プロフ) - Sさん» Sさんありがとうございます！ご期待に添えるか不安ですが笑いちゃいちゃさせられるように頑張ります！応援ありがとうございます！ (2019年9月22日 11時) (レス) id: de17d94e28 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！番外編でれんくんといちゃいちゃしてるとこいっぱい見れたら嬉しいです！ (2019年9月22日 7時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜 子 | 作成日時：2019年9月18日 13時
