元姉さん 2 (ページ16)

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sister_61 ページ16

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｢ありがとな銀さん｣

銀｢つーかこれなんの質問？｣

｢あー...心理ゲーム的な？貴方の欲の強さ診断的な｣

銀｢そーかい､んで俺はどんな結果だったの｣

｢三大欲求全てにおいてトップクラスだ｡言い換えれば｢まさにダンプカーで轢きたい男｣略してマダオだ｣

銀｢喧嘩売ってんのかクソアマ｣

拳骨入れられたから倍で返してやった

｢診断結果に文句は言うもんじゃないよ､今日は終わりにしよう｡プリン買ってやる｣

銀｢え､パフェは？｣

｢今度な～｣

奢る気ねーだろ！！とツッコむ彼は置いてスーパーへ向かう

＿＿

銀｢んじゃこれ｣

｢1個150円...銀さんあんた意外と安上がりだな｣

銀｢はぁ！？1個150円だぞ？！普段なんか4個200円のプリンだかんな！？｣

｢あーー...うん､なんかごめん｣

銀｢謝んなよ俺が惨めになるだろーが｣

｢あてっ｣

頭をはたかれた所を摩っていると急にカゴが重くなる

銀｢Aチャンこれも買って｣

いちご牛乳｡

｢はぁ...仕方ないな､あと神楽達の団子もな｣

銀｢え､いいの？...なんつーかお前なんだかんだ言って俺達に甘ェよな｣

会計をする私の横でそんな事を言う

｢そうか？まぁ銀さん達には世話になってるからな｡でもこの荷物は銀さんが持って｣

銀｢いや､それくらいいいけどよ...｣

＿＿

スーパーを出て万事屋へ帰る

その途中は世間話というか､まぁ他愛のない話というか､そんなの

銀｢金は将来の為に貯めとくもんだ｣

｢あんただけには言われたくない｡それに貯めても意味ないからね｣

万事屋の下に着いて話を切り上げようとしたがどういうことだそれ､と止められた

｢...貯めたお金も､持ち主がいなくなったら意味が無いだろう？

だから使いたい時に､使いたい人の為に使うんだ｣

銀｢それって｣

｢じゃあね､また明日｣

銀さんの言葉を遮って扉をぴしゃりと閉める

どうせ､もうすぐ死ぬんだ｡荒使いしたってバチは当たらないだろう

自室に戻り手に取るのは昨日届いた手紙｡銀さんの誰も失わせない､を明後日の蛇天党の問題に持ち込むとしたら

私が蛇天党を潰す｡1人で全員殺,す｡

これは私の過去が招いた事態だ､誰も巻き込む訳には行かない｡

そこで私が息絶えたとしても彼らを､総悟を護れるのなら後悔はないだろう