元姉さん 2

sister_54 ページ10

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隊｢お､沖田隊長...｣

総｢あ？｣

隊｢ヒィッ...！いや､あの､副長が早く道場に来い､と仰ってますが...｣

総｢ﾁｯ､分かった｣








すまいる事件の翌日､不機嫌オーラ全開の沖田総悟に自ずから声をかける者は居なかった













＿＿












そんな張り詰めた空気の屯所の廊下を一人の男が歩いていた




山(沖田隊長の機嫌が悪い原因が昨日のAさんらしいし副長もそうなのか...？)




資料片手にこれから副長室へ向かう山崎は機嫌の悪い土方を想像して思いため息を付いたのだった























山｢副長､山崎です｣

土｢おう､入れ｣




びくびくしながら襖を開け部屋に入ると机には大量の煙草の吸殻が｡



山(う､うわーー！ストレス溜まってるぅゥゥ！！)





土｢何の用だ｣

山｢ぇあ､あー､例の件なんですが...｣




ぴくりと反応を示した土方｡山崎に戸を閉めろと合図して座らせた






山｢あのー､お疲れでしたら午後でも構いませんが...｣

土｢吸殻か？総悟があの後からずっと機嫌悪くてよ､至る所にバズーカぶっ放しやがるからな｣

山｢あぁ...あれ､じゃあ副長怒ってる訳じゃないんですね｣

土｢あ？｣

山｢昨日俺張り込みで行ってなくて聞いた話なんですが沖田隊長のお姉さんがどうとか...だから副長も機嫌悪いかもなって隊士達が話してたもんで｣

土｢あー...､気にすんな｡別になんとも思っちゃいねェよ｡それより報告だ｣










例の件

2ヶ月程前のことである｡




＿＿





常に攘夷の動向を把握する必要がある真選組に､とある情報が入った




土｢蛇天党？｣

山｢ええ､第二次攘夷戦争時に大和の方で参加した攘夷党です｡四天王らの軍のような大勢ではありませんが党全員の能力が高く戦闘狂とも呼ばれた党です｣





土方は山崎から貰った資料を読みながら説明を受けていた





土｢んで？そいつらがまた活動を始めたと｣

山｢奴ら終戦で1度は解散したんですが､最近再結成したと思われます｡元が過激な組織だったので注意はしておくべきです｣




また厄介な案件が増えた､と眉間に寄る皺を抑えてため息をつく土方




土｢分かった､頭に入れておく｡特に気を付けた方がいい人間は｣

山｢当時党の中でも勢いがあったのが頭首の小浜｡なかなかの剣の使い手です｡
もう1人は...







































＿＿＿＿紅月姫､ですかね｣

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