元姉さん 2 (ページ18)

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sister_63 ページ18

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土｢...なんで知ってんだ｣

屯所へ向かっていた足を止め子供達の方へもう一度振り返る土方｡面倒臭いと思いながらも真選組に関わる事だからと仕方なく止まる沖田

新｢Aさんが､帰ってこないんです｡朝出かけたきり｣

神｢この紙置いてあったってたまが届けてきたネ｣

時計は22時を指している。

少し震えた声と共に差し出してきた紙には

世話になった､ありがとう

と一言｡

土｢アイツ旅してるとか言ってたろ､もうここに用無くなったんじゃねェのか｣

総｢胸糞悪ィ名前出すん｢なんでそんな事言うアルか！！｣｣

神｢なんで､なんで実の姉にそんな事言えるネ！Aはお前らの為に1人で戦ってるんだヨ！！｣

話の見えない内容に新八に説明しろと目で言う

新｢攘夷戦争時代､蛇天党に紅月姫が居たのは知ってますか？｣

土｢あァ...って､まさかお前｣

彼女の話をした後の紅月姫の話｡以前山崎の言っていた総悟の特徴に似ているという話｡彼女が江戸にやってきたと同時に再結成した蛇天党｡

Aが紅月姫であると言うには十分であった｡

そして､足を洗ったと思われる紅月姫｡朝から帰ってこないA｡既に始まっている蛇天党の集会｡

ここから考えられる事は...｡

瞬時に理解した土方は目を見開き嘘だろ､と小さく零した

しかしそれでも総悟は嫌悪感をしまう事が出来ずにいた

総｢だからなんだってんだ､元攘夷志士が元いた組織を潰そうってんならこちとら都合がいいじゃねェか｡どっちにしろ犯罪者には変わりねェ｣

神｢！！お前いい加減にしろヨ！！！まだ分かんないアルか！

ガッ､と神楽が総悟の頬を殴る｡

新｢Aさんは僕達を､真選組を､沖田さんを護るために1人で戦いに行ってるんですよ！？

Aさんを探して部屋に入ったら引き出しにこれがあって､｣

そう言って新八が取り出したのは彼女宛ての小浜からの1回目の手紙だった

今の幸せが壊されたくなければ､の文字と共に同封された万事屋､お登勢達､総悟の写真

新｢蛇天党の中心は僕達をダシにしてAさんを呼んだんです｡...脅されてたんです｣

総｢...だからなんでィ､元はと言えばアイツが撒いた種だろィ､テメーで尻拭いすんのは当たり前だろーが｣

新｢ッそんな､｣

聞く耳を持たない総悟｡そこへやって来たのは､