不器用なキミと

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｢で？

ニカの事はどう思ってんの？｣








.









｢へ····ふぇ？！｣


思いもよらない言葉に、口から物が飛び出そうになった。





な、なんでそれを、、、？



｢･･･！もしかして、ナミ？｣


｢んぁ？なんでナミ？｣


え？違う、のか。。。
私の気持ち知ってるのはナミしかいないから、
てっきりナミがみっくんに喋ったのかな、と思っちゃった。
(疑ってごめん、ナミ)


いやでも、どう思ってるのか聞かれてるだけだし、
別に私がニカの事を好きってこと...ましてや
元々ファンだなんてことも知らない訳だし。。





｢まぁ、Aちゃん見てたら何となく分かるわ。
顔に好きって書いてあるようなもんだし(笑)｣




｢え？！ほんとに？？｣


嘘でしょ....

私ってそんなに分かりやすい、の....？




思いっきり動揺している私の心境を察したのか、






｢ま、ニカは気付いてないと思うけどね？｣


って軽く笑って、

アイツは超がつくほど鈍いからなぁ〜って。



ほっと安心したような少し寂しいような、、、



いや、でも気持ちはバレたくないし、そもそも伝える気もないし、

いくらニカが鈍感だとはいえ、
みっくんにまでバレてる訳だし気を付けないとな。。








｢みっくんって、超能力者....？｣


｢んははは、何でそうなんのよ。｣


｢だって、人の心が読めるし｣


別に心が読める訳じゃないけど(笑)って笑って、

｢俺、昔っから人が考えてる事とか、
何を思ってんのとか察したり、感じたりするのが得意でさ。
なんとな〜くだけど、分かるもんなのよ。
･･･まぁ、それが良くも悪くもあるんだけどね。｣



そうなんだ·····

人の気持ちに察したり、敏感なことが良い事だけじゃなくって
嫌な思いもしてきたんだな、って
みっくんの寂しげな目を見てそう思った。





｢まぁ、いつでも俺を頼ってよ？
なんかAちゃん見てたら、
可愛い妹が出来たみたいで嬉しいのよ、俺は。｣

って言いながら頭をポンポンと撫でてくるその手のせいでまた、

私の心拍数を一気に上昇させた。

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