【志麻】心配させんな

23 ページ32

志麻side

嘘やろ、アイツはめやがったな・・・！？
まじでいらんことすんな！！！


A「話ってなんでしょう？」

志「あー、いやー・・・えっと・・・」

A「？」


どうしよう？マジで今告る？こんな完璧な舞台もうないやんな・・・？？
でもまだ心の準備できてへんし、Aからどう思われてんのかもわからんのに・・・いけるか・・・？


志「・・・・」

A「志麻さん、珍しく歯切れ悪いですね・・・？」

志「う、うん、そやな・・・」


あかん、完全に不審がられてる！言うしかない！！！言う！！！

・・・・・・・よし、いくぞ！


A「あっ、話す内容まとまってないなら、後で聞きましょうか？」

志「・・・・え？」


その気遣い、ありがたいねんで！？ありがたいんやけどな！？タイミングがな！？！←


A「あっ、別に今でも良いんですよ！？急かしたいわけじゃなくって、なんか話しづらそうだったので・・・！」

志「いやいや大丈夫！どうでもいい話やから、また今度話すわ！！せっかく呼んでくれたんやし、冷める前にカレー食べよか！！」

A「え、今度でいいんですか？食べてからでも・・・」

志「ほら、柳ももう食い始めてるし行くで！」


こ、今度会ったら言う！！・・・たぶん。


ガチャ

柳「志麻くんどうだった！？」

志「黙れ。しとらんわ」

柳「え？！しなかったの？！あんなに良い舞台用意してあげたのに！？」

志「勝手に用意すんな」

A「え、待ってください。私、たびたび２人が何の話してるのか分からなくなるんですけど」

志「なんもない。いただきまーす」


不思議そうな顔をするA。悪いけど絶対言えへんねん・・・。


A「辛くないですか？」

志「ん、うまいで？」

A「良かった〜。中辛と甘口のルーを混ぜたのでちょっと心配だったんですけど」

志「えっ、そうやったん！？普通にいけるわ・・・」

A「また作ったら呼びますねｗ」

志「うん、待ってるわｗ」




志「ごちそうさまでした〜。俺そろそろ帰るわ」

A「あっ、はい！わざわざありがとうございました。良ければ送っていきますけど・・・」

志「大丈夫やで、１人で帰れるからｗまたな〜」

柳「ばいばーい。次こそちゃんとやってね〜」


『こ、く、は、く』とご丁寧にウインク付きで口パクされる。
隣にAおるの分かっとらんやろコイツ・・・！バレたらどうすんねん・・・！！！

作者の話→←ありがたや（作者の話）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す