【呪術廻戦】七海建人の憂鬱2【男主】 (ページ3)

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北海道出張６ページ3

同日午後10時

「落ち着きなよ」
「もう外出禁止です」
「アメリカドラマかよ」

Aが帰ってこない。
任務前、ホテルにチェックインした直後に、ホテル名と部屋番号をテキストメッセージでAに送ったが、それに既読も付かないままである。

「Aだって大人になるんだよ、今夜一皮剥けるかも…！」

「まだ16です」

保守的な七海と対照的に、五条はこの状況を心底面白がって楽しんでいるようだ。

「何笑ってるんですか。心配じゃないんですか？」

「違う違う。さっきのオマエの…ゴリラっぷりを…思い出して…ひひひ…腹痛い」

先程のバーでの乱闘を思い出し、笑いで涙を浮かべる五条。

「キューが……！枝みたいに…！ポキって…！あのおっさんの顔……！あはは無理腹痛い！」

「貴方が煽ったりするから…！周りの方まで巻き込んで…！」

「だからキューは僕が弁償してやっただろ？！」

七海と五条が無駄な言い合いを続けていると、部屋のインターホンとドアをドンドンドンと叩く音がする。

「七海！18分遅れちゃったけど帰ってきたよ！開けてよ！」

七海は勢いよく部屋のドアを開け、支点をなくして倒れ込んでくるAを支えた。

「君、まさか…」

「へへ…」

紅潮したAの頬を見て七海は言葉をなくす。

「あのクソ女……」

「良い感じに踏み外してんねA！」

おおよそ教師、それも担任の言葉とは思えないセリフを吐く五条と、胃の内容物を吐きそうなAを見て、七海はもう2人を連れて旅行はしないと心に誓った。

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朝東京を発って、新千歳に降りたって、富良野へ行って、札幌に戻って(瞬間移動)任務して、飯食って乱闘して夜10時は現実的にかなりキツイ。あり得なくはないがキツイ。北海道の広さを舐めるな。分かったか(自戒)。2度とこんな話は書きません。

続編にこれました～！ありがとうございます！わーい！