リセット ページ34
.
ついた……。
ニューヨーク……。
Aさん、13時間何してたんだろ。
俺もう暇すぎて暇すぎてAさんのインスタ全部返信してた。()
超ウルトラスーパー腰が痛いです。
泣きそう。
『マネくん!4日お休みください!』
『……は?』
『Aさん!迎えに行くの!』
『お前アホなの?4日?は?』
『Aさんみたいな冷たさ……、Aさん……。』
『『……。』』
『……はぁ、メモある?』
『ありがとうございます!』
ということで。
マネくんに聞き出したAさんのお友達がいるおうちの住所。
右手に握りしめております。
……まって、まず換金しないと。
タクシー乗れないじゃん。
……え、Aさん、?
男の人に絡まれてるくない?
ナンパされてるくない?
てかなんでAさんここにいんの?
え?
「
「
『無理。さよなら。』しか分からない。
てか声!出てる!
とりあえず究極に嫌そうな顔してるAさんを助けないと。
「Aさん!」
「……は?吉野?!」
「声出るようになったの?!」
「なんでここいんの?!あ、陸?」
「Aさんおめでとう!声!久しぶり!泣きそう!」
思わずぎゅっと抱きつくと、苦しい、とAさんは俺の背中をベシベシ叩く。
どうしよう、ほんとに泣きそう。
「は、吉野泣いてんの?(笑)」
「だってAさん、こえなおってるぅゔっ、(泣)」
「どんな泣き方だよ、(笑)」
よしよーし、と完全に子供扱いされながら頭を撫でられる俺。
もう今はどうでもいい。
なんて言われてもヘコまない気がする。
「っ、はぁ、Aさん帰ろ?」
「そのつもりでこの荷物全部持ってきたんだけど」
「っ、泣ぎぞゔぅ、」
「もうさっき泣いたじゃん!(笑)」
以心伝心んんんんっ、(?)
それから、2人で仲良く手を繋いで空港へ。
空港ってなんでもあるね。
Aさんはもうお土産選びに夢中。
写真を撮って陸さんに送ると、可愛い子ブタちゃんのスタンプが返ってきた。
そのスタンプ欲しい。
俺、アメリカの滞在時間なんと約6時間。
我ながら、かなりもったいないことをしたと思ってる。
まぁ無事に飛行機のチケットも取れたし。
幸せ。(?)
そういえば、いつの間にかナンパ野郎は消えてた。
.
1435人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:L | 作成日時:2020年4月5日 18時