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一斉に目線がこちらを向く。
やってしまった、だなんて内省の気持ちは、この時に浮かぶ余裕すらなかった。


『この状況わかってんのか!下手をすれば全員死ぬんだぞ!お前らがどんな関係かは知らないが、喧嘩なら後でやれ!!

お前たちはここで死ぬべき人じゃないだろ!!』


驚愕



先程私の血塗れの姿を見た時よりも、驚いたような彼等のその顔が私の視界に映った。


だが、その瞬間私の集中がするりと解ける。

まるで、結んでいた糸が滑り落ちてほどけるように、緋糸の天井がほつれて破れた。
緋糸は一度解けると再び戻ることは無い。

『……や、ば……っ』

ぽつり、感情と共に言葉が口の端から溢れる。だがそれと同時に、私は誰かに強く抱きすくめられて抱えられた。


………えっ?


『うあっ!?』

「っあっぶねェ!!あいつら弾いくつ持って来てんだよ!」


それは先程スコッチと呼ばれていた男性のようだった。
スコッチに抱えられ、2人揃って屋上ハッチの影に転がり込む。その後をズガガガガッと襲う爆発。

ぽかん、とまだ頭が状況についていけずに、スコッチの方をただ見やる私。すると目のあった彼は、小さく私に微笑んで見せた。


「どうする、どうやって対処する?」

「閃光玉ならあるが……屋上では隠れる場所も逃げる場所もない。応戦するにも、僕の銃はリボルバーですし…」

「俺の銃もさっき壊れた。と、なると、逃げるの一手だな」


ちらり、ライがそう言って私を見て来たような気がしたので、私は無言でさっと目を逸らした。
器物破損?なにそれどちら様ですか。


「お前なら行けるか?」

『え?』


だが、それでも私の目から逸らさなかったライが、私になおも言い募ってきた。驚いて思わず聞き返す。

「お前なら、このビルの屋上から地上まで、俺たち全員を下ろせるか?」

『……まぁ、出来る…ますよ?』


少しだけ考え込む。普段なら訳ないが、今の私は疲労状態だ。正直、個性が続くかも怪しい。

だがまぁ、これは出来る出来ないではなく、
やらなきゃ死ぬ(・・・・・・・)という訳で、即座に腹をくくった。
残念ながら、私はここで死ぬ暇など無いのだ。


「……よし、次の狙撃が止んだら決行だ」

「チッ、貴方が仕切らないでください」

「大丈夫か?…随分と顔色が悪いが」

『余裕のよっちゃんですよ』


さらり、と考えるまでもなく嘘が口をついた。

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☆しゅーりむ★(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません!読んでいただきありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年3月7日 23時) (レス) id: f145474b32 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月28日 23時) (レス) id: eca43bee50 (このIDを非表示/違反報告)
☆しゅーりむ★(プロフ) - にわなずなさん» どっちでも良き派の方なのにわざわざコメント頂けたんですか!?ありがとうございます!!私はツイッターで知ってしまいました。皆さん結構知ってるんですね…!! (2018年9月22日 23時) (レス) id: d266c3c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 私は立ち読みで知りましたw名前はどっちでも良き (2018年9月22日 8時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください!めっちゃ楽しみに待ってます!! (2018年9月21日 19時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆しゅーりむ★ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月16日 23時

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