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12頁 ページ14

とりあえず、なんとかヒーローとして彼等を守れたことに安堵して溜息を吐いた。
気が緩んで、強張っていた身体からも力が抜ける。だらり、と身体を座席に深く預けると、不意に、今まで静かだった運転席から声が飛んできた。


ライ「単刀直入に聞くぞ。……お前は何者だ?」


『…………え?』

バックミラーから見えたライの瞳は鋭い。
この車内の空気が、冷え切ったように一気に冷たくなった。

……えっ、私自分がプロヒーローのクレナイって名乗ったよね?(※2頁参照)
…え、信用されてなかったの?それとも、質問の意味が違うのかな…?


『……えっと、何者っていうのは……?』


すると、今度はスコッチが私の言葉にぐるりと振り向いた。
射抜くような瞳が、ばちん、と音が出るくらいの勢いで私の瞳と合わさる。

スコッチ「お前は俺たちの味方なのか?……それとも」

バーボン「悪い奴等の味方か?」

スコッチの瞳から目を逸らせないでいれば、その言葉を引き継いだバーボンが私の顔をぐっと覗き込んできた。彼等の瞳は総じて鋭い。


だが、さっき見た時と同じ。彼等の瞳は鋭いながらも酷く真っ直ぐだった。



『……質問の意図がよくわからないんですけど、』

だから、そう前置きしてから私は正直に答える。ヒーローとして、これでも礼儀はわきまえているつもりなのだ。


『私は困っている人と一般市民の味方ですよ』


「「「………」」」


私の言葉に、彼等3人は揃って黙りこくったままだった。
車内には変わらずピリリとした静寂が広がっている。

……え、もしかしなくても返答間違えた?
なんて、内心焦る私だが、真っ直ぐ前を見据えたままスコッチの声が車内に響いた。



スコッチ「……じゃあ、酒は好きか?」

『??…えっと、まぁ飲めなくは……ウイスキーなら飲むんですけど』

突然の質問に意図が全く読めず、私が曖昧に頷けば、「そうか」「そうですか」と揃って、前の人と隣の人からも返事が聞こえてきた。

……なんとなく、嬉しそうな声だったような気がするのは、気のせいだったのかな?

番外編 (吸血鬼パロ)→←11頁



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☆しゅーりむ★(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません!読んでいただきありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年3月7日 23時) (レス) id: f145474b32 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月28日 23時) (レス) id: eca43bee50 (このIDを非表示/違反報告)
☆しゅーりむ★(プロフ) - にわなずなさん» どっちでも良き派の方なのにわざわざコメント頂けたんですか!?ありがとうございます!!私はツイッターで知ってしまいました。皆さん結構知ってるんですね…!! (2018年9月22日 23時) (レス) id: d266c3c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 私は立ち読みで知りましたw名前はどっちでも良き (2018年9月22日 8時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください!めっちゃ楽しみに待ってます!! (2018年9月21日 19時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆しゅーりむ★ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月16日 23時

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