◆022 ページ22
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バスに揺られながらだんだん賑やかになっていく町並みを車窓から眺める。
冬至が過ぎたばかりの今日は、暗くなるのがまだまだ早くて
イルミネーションの輝きがより一層増してる。
バスから降り立ったそこは、すでにイルミネーションのエリアとなっていて
キレイ…と呟いた声が白い息と共に空中へ溶け込んだ。
・
智の左手が私の右手をつかまえて、ダッフルコートのポケットへ。
これだけでドキドキする。
智が恋人っぽいことを積極的にやってくれる。
私がいつもの私じゃないから？
「今日バイト早く終わったの？」
智「早く上がらせてもらった」
「真子さんいた？」
智「……お前、バカなの？」
「何でよ」
智「今2人でいるのに真子の名前出すか？」
「思ったことをそのまま口に出すのが私だもん」
智「TPOを考えろバカタレ」
ポケットの中の手が、私のをギュッと握りしめる。
智の真横に、私。
キレイな光をバックにして、なんだか無性に泣きたくなった。
「智…私…手離したくない」
智「ずっと繋いでりゃいいじゃん」
「帰りには離れちゃう」
智「離れないよ」
あれ…私、何を言おうとしてる？
ただ、離れたくないだけ。
帰ってほしくないだけ。
このまま私の隣に……。
・
智「お前、誘ってんの？」
違う。
そういうことじゃない。
そんなつもりはなくても、そういうことになっちゃうのかな。
・
言葉で返事はせず、ポケットの中の手をギュッとする。
すると智は空いてる方の手で私の後頭部を抱え込み
イルミネーションをバックにキスを交わした。
私が憧れていたシチュエーション。
智に言ったっけ？
言ってないよね。
でも、叶えてくれた。
・
イルミネーションが続く道をゆっくり歩いて
もう終わりってとこまで到達したら
智が “帰ろ” って。
・
イルミネーションは堪能した。
キラキラ輝く景色に胸が踊った。
帰りはバスの中でも手を離さず
夕ご飯食べてないのにお腹空かないね、なんてどうでもいい話をした。
トキメキのドキドキと緊張のドキドキが私を板挟みにする。
「私、どうなっちゃうの」
智「食べられるんじゃない？」
夕飯食べなくて良かった、なんて呟く智。
私…、美味しいのかな。
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もちお(プロフ) - みゆさん» みゆさん♪ ハマって頂けて光栄です( ´∀｀) 続き出来ましたので、ぜひご覧ください♪ (2017年1月8日 10時) (
レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
もちお(プロフ) - みきさん» みきさん♪ 10点満点ありがとうございますヽ(￣д￣;)ノ 続編の準備が出来ましたので、ぜひ読みにいらしてください♪ (2017年1月8日 10時) (レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
もちお(プロフ) - ゆかさん» ゆかさん♪ 続編作ったのでぜひ読みにいらしてくださいo(^_^)o (2017年1月8日 10時) (レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 一回読んでハマってしまいました！続きが楽しみでしょうがないです！！ (2017年1月7日 20時) (レス) id: e237ee365d (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 評価させていただきました。もちろん10点満点です!!更新楽しみにしています(o^^o) (2017年1月7日 15時) (レス) id: 6110900556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちお
| 作成日時：2016年12月10日 16時
