桜 ページ10
〇桜
「暖かいね〜」
「春やな、そろそろ」
今日はAとお散歩デート
温室育ちの俺らにはこれくらいのゆるゆるデートが性に合う
「あー！桜咲いてる！」
森羅万象の些細な変化にも
目をキラキラさせるAが愛おしい。
Aは勉強的な頭の良さはもちろんだけど
感性もめちゃくちゃ豊か
人間としてレベル高すぎるやろ、笑
「満開になったらお花見しようね！」
「ふふっ笑 うん、約束な」
Aといると心が温かくなる
「ねね、そこのベンチで休憩しよ
私自販機で飲み物買ってくる！」
かけてく彼女を目で追いながら
ベンチに腰かけると
あぁ、あれやらなきゃこれやらなきゃって
色々と思い出す。
別にめちゃくちゃ忙しいわけじゃないけど
やることいっぱいあるなぁ、なんて。
？！？！
「冷たっ、、」
「可愛い可愛い彼女とのデート中に何クヨクヨしてんのよ！笑」
冷たいカルピスのペットボトルを俺の頬に当ててきた彼女
「ごめん、笑
あ、これありがと」
彼女は俺の隣に腰掛けて
「なんかあった？元気ないよ？」
大好きな甘くて優しい声
別に、なんてかっこつけたいところだけど
「あのな、、」
彼女にはなんでも話してしまう
「最近色々、演技のお仕事とかやらせてもらって
素敵な賞までもらって、、
でもやっぱりこれって、父親の力なんかなって、、どうしてもそう思ってしまって、」
公には言ってないけど
同じ事務所の人は俺の素性を知ってるし
それこそ
Jrでたくさん仕事もらってた時も、デビューした時だって
コネじゃないかってチクチク言われて
父親に力があることは紛れもない事実だし
たしかにそうなのかも、なんて自分でも思ったり。
割り切ってはいるけど、じゃあ俺の頑張る意味ってなに？って思ったり。
「その気持ち、すごくわかる、、笑」
大好きな彼女のその言葉に胸がぎゅっとなった
「廉とは少し違うかもだけど
私は私なのに、何する時も神楽木家の娘っていう肩書きが先に来る、これって本当につらい
まあでもさ、使えるコネなら使お！笑」
「は、、？笑」
「廉が頑張ってるのは私が見てる！
その頑張りが実力に結びついてるのも私が知ってる！
チクチク言ってくるのは基本嫉妬だよ！
私は私だし、廉は廉、以上！
ね、お花見の話なんだけどさ〜」
人生であと何回春を迎えるかは分からないけれど
この世から消えてしまうその瞬間まで
俺は彼女といたいと思う
END
終わり
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瞳(プロフ) - hasさん» hasさんコメントありがとうございます！少々私生活が忙しく、ログアウトしており、返信が遅くなり申し訳ありません！また時間と気持ちに余裕ができたら新しい作品でも書こうかなと思っております！いつも応援ありがとうございます！ (2021年5月21日 20時) (
レス) id: d36cee976f (このIDを非表示/違反報告)
has(プロフ) - 瞳さん！お久しぶりです！月からhasに名前を変更致しました。またお話書いていただけないでしょうか？瞳さんのお話大好きなので。返信していただけると嬉しいです！ (2021年5月11日 23時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - 月さん» どこまでも着いてきてくれる月さんしか勝たん！って感じです！いつもありがとうございます！！！ (2021年2月25日 20時) (レス) id: 5c726e52d1 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - あぁ瞳様！笑ほんとに感謝カンゲキ雨嵐です笑永瀬が旦那様の世界どこですか笑 (2021年2月24日 17時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瞳
| 作成日時：2021年2月16日 15時
