御曹司系アイドル。After Story

ドライブ ページ9

〇ドライブ
ブーブー

｢ん、、、誰やねん、、｣

仕事を終えて、家族で夕食を食べて

優雅に過ごした夜

明日は昼まで寝れるなぁなんて

思ってたのに

真夜中の突然のコールで目が覚めた

友達の誰かが酔ってかけてきたパターンなら

まじで完全に無視するけど

｢あ｣

Aやん

｢もしもし？どした？｣

｢あ｣

｢なに笑｣

｢え、いや、どうせ出ないだろうって思って、、｣

｢出るよ、可愛い彼女からの電話なら笑｣

｢え、ごめんね、寝てたよね、ごめん｣

｢いいよ、なに？変な夢でも見た？｣

｢なんか、眠れなくて、、笑｣

｢ふふっ笑 また？笑｣

｢すいません笑｣

｢いいよ、どっか行く？｣

｢え、いいの？？？｣

｢迎えに行くから、裏口で待ってて｣

眠れない日恒例の

深夜のドライブ

俺も裏口からそっと抜け出して

車に乗り込む

少し窓を開ければ

頬に触れる澄んだ風が気持ち良い

彼女の御屋敷のすぐそばに車をつけて

少しすれば

ちょこちょこ走ってくるA

｢よっ笑｣

｢ねー！好きなんだけどー！！！｣

｢眠くないん？笑｣

｢え、まじで、昼間のテンションだから私 笑｣

可愛い。

｢どこ行きますか、お嬢様｣

｢遠く｣

｢は？｣

｢ずーっと、遠く｣

キラキラした目で笑いかけてくる彼女に

危うく心臓をぶち抜かれそうになった

いやもうぶち抜かれてるけど。

可愛い、ほんまに可愛い。

オシャレな洋楽をかけて

車を走らせる。

目的地は未定。

エモい。

ーーーー
Aside

｢A、美味しい？｣

｢美味しー！！！！｣

深夜のドライブ

途中でコンビニに寄って

夜食を買った

｢はぁ、じゃがりこ最高｣

｢ん、俺にもちょうだい｣

ハンドルを握りながら

顔だけこっちに寄せてくる彼に

食べさせてあげる

うわぁ、めちゃくちゃドライブデートって感じじゃん

やっぱり助手席最高

執事の運転する車の後部座席も悪くないけど

やっぱり大好きな彼氏の助手席って

特等席すぎる

それにしても

綺麗な横顔

助手席から見る角度が大優勝

｢いいなぁ、、私もそんな顔面に生まれたかった、、｣

｢は？急に何？笑｣

彫刻みたいな顔をクシャッと崩して笑うから

はい、死亡。

殺傷能力あるねん、お前の顔は、、。

｢Aは世界一可愛い

この俺様が認めた女やねんから自信持て｣

突然道明寺みたいになる廉くんが大好きです。

END

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