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「Aちゃん」
「あ、」
俺の声で振り向く彼女
「ごめんな、わざわざ」
「大丈夫です！笑」
いかにもモテそうな
女の子らしい雰囲気をまとう彼女は
正直、どタイプだった
電車が止まったのも
お金を忘れたのも
全部たまたまだったけど
こうして、繋がりをもてたことが
とても嬉しい
「廉くんって、天然なところもあるんですね笑」
「なー、はずいからやめて笑」
俺ってどちらかと言うと
綺麗系な顔って言われるから
そのイメージが先行して
なんか、性格までクールとか、冷たそうとか
イメージされることが多くて
おまけに、なんでもできそう、なんて言われて。
なんでもできるのは、瞬だけ。
あいつの5回忌のあたりから
なぜか急にあいつのことばかり考えるようになった
そしてなんか、
近くにいるような、そんな気もする。
気持ち悪 笑
「廉くんって、、茶髪も似合うんですね笑」
「え、なに急に笑」
「いや、なんか、改めて思った笑」
「ふふっ笑
ありがとう
あと、Aちゃんいくつ？
敬語やめてや」
「え、、同い年、笑」
「え、そうなん！タメやん！笑」
もっと知りたい
そう思ってしまうのは
少なくとも俺が
彼女に心惹かれてるからだろう。
「Aちゃん、彼氏おらんの？」
「んー、、、いない、かな笑」
「じゃあ、俺にもチャンスがあると笑」
「へ？！ないない！笑
廉くんはないよ！笑」
「えー、傷つく笑」
俺はあまり恋愛が得意ではないのが正直なところ。
小中は兄と同じ学校に通ってて
あいつばっかりモテてるのをみてきたし、
そしてなぜか
あいつとは趣味が似てて
俺がいいな〜って思った子のことを
あいつもいいな〜と思ってて
それが発覚次第
俺は諦めてた
まあ、
もう彼はこの世にいないから
気にする必要ないんだけど。
「ねえ、廉くん」
「んー？」
「また会ってください」
優しく微笑むAちゃんは
この世のものとは思えないくらい
可愛くて、儚くて
まるで天使みたいで。
そして、その言葉が
嬉しくて嬉しくて
ついに俺にも春が来たかもなんて
舞い上がったけど
彼女の瞳に写ってたのは
俺ではなくて、あいつだったなんて
この時は知る由もなかった
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ちはや - もう更新ってしませんか？ (2020年1月14日 22時) (
レス) id: 51621d3083 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん吉(プロフ) - もうすでに切なさが漂ってますね、、、。続き楽しみにしています(*´ｰ`*人) (2019年9月23日 2時) (レス) id: fbd78dfb1f (このIDを非表示/違反報告)
きゅん(プロフ) - 新作ありがとうございます！とても切ないお話になりそうですね…。更新楽しみにしています！ (2019年9月18日 7時) (レス) id: 024a42f5a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瞳
| 作成日時：2019年9月17日 23時
