26 ページ26
.
いつ目を覚ましてもわかるように
外科のナースステーションで待機させてもらっていて
" 白坂Aちゃんそろそろかな "
" 術後3時間経ちました "
Aの話ばかり聞こえてきて
あいつはまだ麻酔がとけてないらしい
臣「…手術って体力勝負だったりもするから疲れてんだよ、きっと」
「心配することないですよね…」
なんて言ったもののやっぱり心配で
時計ばっかり気になってしまう
" 312号室 白坂Aちゃん目覚めました "
その声を聞いて出頭医 看護師 カウンセラーの俺たちは病室に向かった
傷口も問題なくて
心拍も体の状態も問題なし
出頭医から今後の説明をされたところで
やっと俺たちの出番
「おつかれさま、大丈夫?」
A「なんか全体的に楽になった」
臣「お、よかったじゃん」
だけど力がうまく入らないみたいで
しばらくは車椅子での移動になった
臣さんが仕事でデスク戻っちゃって
今はAと2人
「…ちょっと外出よっか」
Aを車椅子に乗せて
大きな木のある庭に出てきた
「…さみいな」
A「外出たの久しぶり」
「あ、そうなの?」
A「うん、なかなか出る機会ないし」
今はこうやって喋ってくれるAだけど
最初は喋ってくれなくて大変だったな
今では恋の話 恋バナって言うの?
そんなのもできちゃうくらいまでになった
「えー、じゃあAの初恋は?」
A「名前とか歳も知らないし今どんな事してるのかもわからないんだけど…」
「待って待って、なんも知らねえの?」
A「…仕方ないじゃん。人見知りなんだから」
そう言って少し拗ねるAがなんか面白くて
笑ってたら 笑わないでよってさらに拗ねちゃって
「ごめんって、で?どんな人なの?」
A「ダンスやってて、Aより5歳くらい上だったのかも」
「ダンスやってるやつに悪いやつはいねえからな」
A「玲於先生ダンス好きなの?」
「俺昔ダンスやってた」
すごいね、踊ってよ!ってしばらくダンスの事
色々聞かれてどんどん話が逸れていった
「はいはい、話逸らさない。続きは?」
A「んークランプ?っていうジャンルやっててね、大人の中に混じって踊ってて…」
「…クランプ?」
当時クランプやってる子供ってすげえ珍しかった
え?クランプ?
.
312人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆらん(プロフ) - syuraaaaさん» コメントありがとうございます。続き書けそうだったら書いてみますね! (2017年11月28日 21時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
syuraaaa(プロフ) - 出来たら次編も書いてほしいです、 (2017年11月28日 21時) (レス) id: 9355953dfa (このIDを非表示/違反報告)
ゆらん(プロフ) - あいさん» え!嬉しいです!ありがとうございます( ; ; ) (2017年10月24日 21時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
あい - ゆらんさんのお話全部読みました!更新頑張ってください! (2017年10月24日 13時) (レス) id: 32ccc18883 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらん(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!コメント嬉しいです。 (2017年10月15日 17時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆらん | 作成日時:2017年10月14日 20時