スノードロップ ２

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玲於side



マナと付き合いだして3日目

束縛気質なのかなんなのか、とにかくあいつはAを嫌う

Aを見かけるたびにあの子と会わないで欲しいだとか

玲於、引っ越しなよ。とか



玲於「…あのさあ、お前Aの悪口しか言えねえの？」


マナ「…私はただ玲於が好きで、」


玲於「…だったら俺の友達悪く言うな」


マナ「でも玲於はあの子を女として見てる。違う？」


玲於「…違う」


マナ「違わない。…だから会わないで、あんな子」



顔は可愛いけどチビだし子供っぽいし、頭悪そうだし

玲於には釣り合わないよ、とか散々言ってくる

Aを悪く言うマナを見て、目が覚めた



…俺、何やってんだろ



玲於「…ごめん、別れて」


マナ「…やっぱり」


玲於「…え？」


マナ「…この3日間、私の事なんて1回も見てくれてないでしょ」


玲於「…本当ごめん、俺Aが好きなんだ、」


マナ「…私は玲於に好かれてるのにそれに応えないあの子が嫌い、憎い」


玲於「…だからAのこと、」


マナ「…わかってる、でもまだ3日しか経ってないよ？」


玲於「…ごめん」


マナ「…わかった。だけどまだ片思いくらいはさせて」



マナには悪いけど、これで一歩前進

Aを忘れようとして他の子と付き合おう、なんて考えが間違ってて

それに同じマンション、同じグループにいたら

嫌でも顔合わすし、俺ら仲良いし

…忘れられるわけ、ないんだよ



ハナ「…どうしたの？」


亜嵐「あれ、マナちゃんは？」


玲於「あー…別れた」


A「…別れた？」


ハナ「は、もう？」


玲於「…最低記録更新、3日間っす」


亜嵐「いやまじか！笑」


A「…よかった、」


ハナ「…ちょっとー、亜嵐の前でなに問題発言してんのよ」


亜嵐「本当だよ、これだから玲於大好きちゃんは困る。笑」


ハナ「玲於大好きちゃんって。笑」


A「ちがうよ、だってお昼もみんなで一緒に食べれないし帰りだってそうだったじゃん、」


玲於「…ま、俺がいなきゃダメダメだもんな、お前」



亜嵐くんと付き合ってるはずのAが

亜嵐くんが好きなはずのAが

俺が別れたって言った途端、心底安心したような顔したように見えて


こんな事だけで期待しちゃうような女々しい俺

だっせえ、情けねえ



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