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玲於side
Aの家は母子家庭で、お母さんは遅くまで働いてる
俺んとこと一緒
しかも俺もAも地元離れて一人暮らしだから病院、来れないって
私も泊まる！って聞かないハナちゃんを危ないからって帰らせて
病室には俺とA、2人だけ
A「…れおくん」
玲於「…ん、起きた？」
A「…頭いたい」
玲於「頭？俺水買ってくるわ、」
A「…いい」
そう言って立ち上がろうとした俺の手、掴んだ
しばらく視線が合ったままで
Aとの距離、30センチ
Aが怪我した時、1番に抱きしめたのは俺
意識を手放す前、最後に見たのも俺の顔
目を覚ましたAが1番に顔見たのはハナちゃん
…今、一緒にいるのは俺
全部、本当なら亜嵐くんであるべきなんだけど
亜嵐くんは特に焦るわけでもなく、後で行くって
その一言で片付けた
亜嵐くんの怖いくらいの落ち着きっぷりの理由なんてわからないけど
無性に腹が立った
もう、どうにでもなれって
握られてる手を放して、Aの手を握ろうと手を伸ばした時
亜嵐「…Aちゃん」
A「…亜嵐くん」
亜嵐「ごめん、すぐ来れなくて。…ごめん」
A「…何してたの？」
亜嵐「…ん、用事。…家の用事」
A「…そっか、」
亜嵐「玲於ありがとう、あとは俺が」
玲於「…は？」
亜嵐「…え、だから」
玲於「…普通彼女が病院運ばれたって聞いたらすぐ来るよね、遅れて来てあとは自分がってふざけてるわ」
A「…玲於くん」
ちゃんと寝ろよってAの髪、ぐちゃってして
亜嵐くんとは目を合わさないまま病室を出た
病院の中庭、ちょっと出てみたら
ちょうどAの病室、ここから見えて
亜嵐くんと笑ってんの
表情まではっきり見えるから俺、立場ねえような気がして
Aから届いた "玲於くん、ほんとにありがとう" のライン
いつもならすぐ返すけど 今は返す気起きなくて
そのままぽっけに携帯しまって、家に帰った
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ゆらん(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます！スノードロップ出てきました、、！ (2018年8月11日 0時) (
レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
らら - スノードロップ出てきましたね！この花がどう関係していくのか楽しみです。応援してます！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 7f9d02892e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらん | 作成日時：2018年8月8日 20時
