スノードロップ

31 ページ31

.

玲於side




亜嵐「Aちゃん、あ、A？Aの方がいいか」


ハナ「うっわーイチャついてる」


A「いやいやいや、そのままでいいよ、呼び捨てなんて、ね」


玲於「…なに照れてんだよチビ」


A「私とそんな変わんないじゃん」


玲於「は？10センチ差はあるわ」


亜嵐「…ほらそこー、2人の世界入んない！」


ハナ「あんま嫉妬させちゃだめだよーA」


亜嵐「…やっぱ俺もAって呼びたい」


玲於「…亜嵐くんがAって呼ぶのは変な感じする。…ね、ハナちゃん」


ハナ「…え、あーまあそうだね、そのままでいいよ」


亜嵐「そう？じゃあいっか。笑」




散々俺の前でイチャついて帰ろっかって帰ってった

Aが4限で終わりだから昼食べに行って

亜嵐くんはそのままサボるんだって

お泊まりコースかな、なんて

最悪、ってふと前を見たらバチっとハナちゃんと目があって




玲於「…なんすか」


ハナ「…玲於」


玲於「…ん？」


ハナ「Aのこといつから好きなの？」


玲於「は！？」


ハナ「なに、気づいてないとでも思った？笑」


玲於「…いや、え、亜嵐くんとA気づいてないよね？」


ハナ「あの2人はスーパー鈍感だからね。亜嵐は微妙だけど。…で、いつから？」


玲於「…わかんね、一緒にいすぎてもうわかんねえよ」


ハナ「あんだけ一緒にいたんだからいくらでもチャンスあったでしょ、止めるチャンスも告白するチャンスも！」


玲於「…あったよ、けどなんか無理で」


ハナ「…一緒にいすぎたからこそってやつか」


玲於「…そ、なのに急にあいつの前に現れた亜嵐くんがさらっと奪ってくんだもん、勝ち目ねえよ」


ハナ「切ないなーそれ」


玲於「…他人事みたいに」




.

32→←30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す