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Aside
A「おはよう玲於くん!」
玲於「…なに、朝からうっとおしい」
A「もう、酷いなあ」
玲於「…聞いて欲しいんでしょ、なに?」
A「あのね、昨日これお揃いしたんだ!…それとね、ご飯も作った」
玲於「…家呼んだんだ」
A「あ、亜嵐くんちね。玲於くんが男簡単に上げんなって言うから守ったんだよ」
玲於「…いい子じゃん」
にやって笑って頭ぐしゃって撫でるの
高校の時から何かとされてたけど
ぽっけから手、出す時一瞬戸惑ったように見えて
いつもならもっとぐっちゃぐちゃにするのに
今日は力も弱くて、なんか、なんか変
ハナ「あ、やっと来た!今まで1人だったんだけど!」
玲於「亜嵐くんは?」
ハナ「なんか用事あるって帰っちゃった。…あ、髪も服もきちっとしてたよ」
A「…行くのかな、お墓」
玲於「あんま気にすんな、明日普通に来るだろうし」
ハナ「…ね、そうだよ」
凛って名前の女の子のところ?
苗字は違かったけど、お母さんの方の親戚の子とかかもだし
前の学校での親友、かもしれないし
…凛さん
どんな子なんだろう
今年の夏に亡くなった私達と同い年の女の子
今年の夏に転校してきた亜嵐くん
玲於「…ブスになってるよ」
A「うわ、酷い」
玲於「…手出して」
A「…はい」
はい って手に置かれたの、セロハンで包まれてるチョコレート
なんで急に?って思ってたら、食えよって
カバンからもう一個取り出して、食べてた
A「…とけてる」
玲於「…うるさい、味は変わんねえだろ」
A「甘いね、とけてるけど。笑」
玲於「…だから。笑」
A「味は変わらない!」
玲於「…ん、そう」
もう一個ちょうだいって手出したら
今度は上だけいちご味のやつ、手に乗せてくれた
やっぱりちょっとだけとけてたけど
A「ほか何味があるの?」
玲於「半分いちごと普通のと半分ホワイト」
A「ホワイトちょうだい!」
玲於「…食い過ぎ、明日ね」
A「あ、明日もくれるの?」
玲於「…こんなの毎日やるよ」
…うん、毎日やる。って小さい声でもう1回、呟いて
私のこと、じっと見た
亜嵐くんにじっと見られるのとは違う感じでドキドキした
どうしてそんな顔、するの?
高校の時はそんな顔、しなかったじゃん
ねえ、なんで?
その一言が言えなくて、言っちゃダメな気がして
なにも言えなかった
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ゆらん(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます!スノードロップ出てきました、、! (2018年8月11日 0時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
らら - スノードロップ出てきましたね!この花がどう関係していくのか楽しみです。応援してます! (2018年8月10日 23時) (レス) id: 7f9d02892e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらん | 作成日時:2018年8月8日 20時