狂 愛

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玲於side






隼「玲於早くして！」


「…あ、先行ってて、すぐ行くから」


隼「またAちゃん？」


「…まあ」





あのご飯を機に頻繁に連絡取るようになって

もちろん俺は益々好きになってしまった訳で…





「…あ、もしもし？ごめんリハしてた」


A「ごめんね、忙しい時に」


「どうした？」


A「ん？特別な用事はないんだけど、かけちゃった」


「…可愛い事すんじゃん」


A「…思ってないくせに」


「はあ？」


A「ねえ、いついく？居酒屋」


「ね、いつ行こっか」





こんなどうでもいい内容を毎回1時間も2時間も話す

今日はメンバー何人かで飯会だからってすぐ切っちゃったけど





「…わり、おまたせ」


亜「女の子？」


龍「誰や！」


「…え、いや、」


隼「違う違う、母ちゃんだよな、玲於」


「…そう、母親が…なんか電話かけてきて」


亜「へえ、珍しいじゃん」





隼がうまく誤魔化してくれたけど

最近こうゆうの多いから絶対怪しまれてるな



ぱーっと飲んで飯食って、帰るかってなった時

一斉にみんなの動きが止まって

なんだよ、そう思って俺も顔をあげたら





「…え？」


亜「…誰？あの人」


龍「…Aちゃんでもハナさんでもないよな？」


「…ハナさん？」


亜「臣さんの本命の彼女、ハナさんって言うらしい」





俺らが店を出た時に見たものは、臣さんと女の人で

Aでもハナさんでもない、また別の女の人



その人もめちゃくちゃ綺麗な人で

付き合ってるかはわからないけど

あんなの見たら、Aが悲しむ



…臣さん、何やってんだよ





龍「…見ちゃったな」


亜「…え、三股？ってこと？」


龍「そうなるな」


亜「…まじか、いい先輩なんだけどなー、臣さん」


龍「…女遊びしなかったらな、」





ハナさんっていう美人な彼女がいながら

Aと浮気して、さらに他の人とも浮気？

もう、Aが可哀想だ、





隼「…さっきの人さ、スタッフさんの奥さん？」


龍「はあ？」


「…あ、佐々木さんの？」


隼「…うん、違う？」


亜「…言われてみれば」


「…やばいな」





臣さんと並んで歩いてた人がスタッフさんの

奥さんなんじゃないかって話になって

もしもそうゆう関係なら

浮気も不倫もしてるって事になるよな、臣さん



A、気づいてるのかな、

すぐわかるって。なめないでって言ってたし

臣さん、Aをこれ以上傷つけないで



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