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淡い蒼色の瞳の中には仲間を思いやる気持ちでいっぱいでキラキラと光り輝いている。この目のギラつきの正体は、これかあ。酸欠で霞む視界でその瞳を見続けた。まるで波に飲み込まれてくよう、意識が暗くなってくる。それでもどきどきと胸がうるさいのは、酸欠のせいか、それともその瞳のせいか。
「な、ナワーブ！！違う！！Aはボクのこと庇ってくれたんだって！」
「…は？」
「怒るなら勝手にボクの発明品触ったライリーにして！！」
あの爆発から呆然としていたトレイシーが意識を戻したらしい、この状況を見て必死にナワーブを止めていた。ちなみにライリーとモートンくんとウィリアムくんはみんなで仲良くすっ転んでいた。
ナワーブは私の首元から手を離してどさりと落とす。急に喉を通る冷たい空気に思わず噎せ返った。
「げほっ、ごほっ…」
「だ、大丈夫A！？」
すぐにトレイシーが駆けつけてきてくれて泣きそうな顔で私の背中をさすってくれる。大丈夫という言葉を出そうにも長らく絞められていた声帯はひゅ、という音しか出さず機能をなかなか果たしてくれない。
ナワーブが男三人に対し一発ずついれ説教をしている間に私はどうにか復活する。はーっ、はーっ、と口元に両手を当て荒い息を繰り返しているとトレイシーが心配そうに、涙目で「A、ごめんね…っ」と謝罪の言葉を呟いた。
けど違うんだ、これはもう喉が苦しいからじゃない。
言うなれば「興奮」から来るものだ。
「ナワーブ…かっこよすぎ…！」
「……………」
そのあと無言でトレイシーに殴られた。
まあその後はすごい爆発があったもんだから人がわらわら寄ってきたり、ナイチンゲールまで来たりてんやわんやしていた。また修理のためしばらく談話室は使用禁止となった。ついでに言うとトレイシーはしばらくの間機械を開発するのを禁止された(可哀想だが元凶といえば元凶)。
ナワーブからも本当に申し訳なさそうに謝ってもらえたし、特に後腐れもなく時間は過ぎて夕飯の時間。
「Aってさー、ドMなの？」
「ブッ」
「うわああああ」
不貞腐れているトレイシーにそう聞かれ思わずスープを吹き出した。前にいたセルヴェさんにめちゃくちゃかかってしまい彼は悲鳴をあげていたけれど、これ私悪くない。
すみません、と謝りながらタオルを手渡し彼女にその言葉の本意を問う。別にドMではないと思う。虐められたいとか思わないし。
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フルリ(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます！私も何回もコメントしていただけて嬉しいです…！とても嬉しい言葉をこんなにもいただけて書いている身としては有難い限りです(∩´∀`∩)次回作、公開致しましたのでぜひ！！お読みになってください！今後ともよろしくお願いします！ (2019年10月14日 11時) (
レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 全部最高でした！！！何回もコメントしてしまうのは初めてです…！面白いのもシリアスなのも言葉選びとか間がすごく好みで、読みやすくて大好きです！！！！次回作公開されたら絶対読ませて頂きます！！お体に気をつけて、がんばってください！！ (2019年10月12日 2時) (レス) id: 73f2a4f0cd (このIDを非表示/違反報告)
フルリ(プロフ) - 月光の狼さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです。これからもどうぞよろしくお願い致します。 (2019年10月10日 7時) (レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
月光の狼 - ﾁ~ﾝ(うわぁーめっちゃ上手ですよ！) (2019年10月3日 22時) (レス) id: 1da65a8f09 (このIDを非表示/違反報告)
フルリ(プロフ) - ミキさん» コメントありがとうございます！ナワーブくん私も推しなので気に入って頂けたようで嬉しいです、、！！もっとたくさん増やしていくつもりですのでよろしくお願いします！ (2019年10月2日 14時) (レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルリ | 作成日時：2019年9月24日 20時
