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私も彼も同じチームで試合をした時救助だったり肉壁だったりをしてもらったので分かるが、彼とて怖くないわけが無いのだ。傷を受ける瞬間のあの恐怖を必死に押さえ込んでいる顔は忘れはしないだろう。
だからこそストレスコーピングのひとつして必死に戦友たちと鼓舞したことを思い出すのではないか。つまり戦場に赴く前の状態に戻る訳だからアドレナリンは大放出だし目つきは敵を狩る目になる。きっと、その負のループから彼を助け出すことは今の私たちでは不可能だ。何故かって？私たちは彼の守りたかった戦友ではないからだ。
そんな仮説を立てつつ彼が歩いていった方向を見つめる。私と彼はそこまで親しい訳では無いが、疎遠な訳でも無い。冗談も言い合ったりするし、チームメンバーらしく連携を取りあったりすることも出来る。彼のことを恋愛的に好きか、と聞かれたらなんとも言えない、と答えるだろう。別に付き合いたいとかそういうことじゃないんだけど、あれだ、あの目に睨まれたい。
んふふ、とニヤついているとトレイシーが本気で引いた目で「気持ち悪…」と呟くのが聞こえた。なんだかんだでお話し相手になってくれるトレイシー大好きだよ。
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ある日の午後、その事件は突然に起こった。
優雅に紅茶なんて飲みながらトレイシーと談話室で話をしていた。まあ内容は彼女が最近発明したハンターを迎撃する装置を作ったと言う優雅もくそもない内容だったのだけれど。
「これを押すとね、こうなってこうなるの！」
「ほお〜、これはハンター嫌がりそうだわあ」
「でしょでしょ！？主に申請したら認可してくれないかなあ」
「それはちょっと……難しいんじゃないかな…」
そんなことを話していると入口らへんがガヤガヤと騒がしくなり、試合から帰ってくる人たちがいることを表していた。彼らはそのまま食堂に入ってくると、やら「腹減った」だのやら「喉が渇いた」だのゲラゲラ笑いながら欲求を満たすものを棚から漁っているようだ。
トレイシーはそれを見て「うるさいなあ」なんて呟いていたけど、私はこういう人達がいるからこそ荘園が賑やかになっていいと思う。
和やかだなあ、と思っていると後ろから近付いてきたライリーが「何してんだ？」と声を掛けてきた。どうやらトレイシーの発明品が気になったらしい。自慢げにライリーにも説明し出す彼女をふーん、と横目で流しながら彼はその発明品を手に取る。
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フルリ(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます！私も何回もコメントしていただけて嬉しいです…！とても嬉しい言葉をこんなにもいただけて書いている身としては有難い限りです(∩´∀`∩)次回作、公開致しましたのでぜひ！！お読みになってください！今後ともよろしくお願いします！ (2019年10月14日 11時) (
レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 全部最高でした！！！何回もコメントしてしまうのは初めてです…！面白いのもシリアスなのも言葉選びとか間がすごく好みで、読みやすくて大好きです！！！！次回作公開されたら絶対読ませて頂きます！！お体に気をつけて、がんばってください！！ (2019年10月12日 2時) (レス) id: 73f2a4f0cd (このIDを非表示/違反報告)
フルリ(プロフ) - 月光の狼さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです。これからもどうぞよろしくお願い致します。 (2019年10月10日 7時) (レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
月光の狼 - ﾁ~ﾝ(うわぁーめっちゃ上手ですよ！) (2019年10月3日 22時) (レス) id: 1da65a8f09 (このIDを非表示/違反報告)
フルリ(プロフ) - ミキさん» コメントありがとうございます！ナワーブくん私も推しなので気に入って頂けたようで嬉しいです、、！！もっとたくさん増やしていくつもりですのでよろしくお願いします！ (2019年10月2日 14時) (レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルリ | 作成日時：2019年9月24日 20時
