39、お別れ ページ40
引っ越し当日
わたしは車で学校まで送ってもらい、正門で降りた。
体育館を覗いていくつもりだったんだけど…
「みんな、なんでいるの？部活は？ 」
と聞くと、最後だから、とわざわざ会いに来てくれた。
これ、みんなから と差し出されたのはバレーボール。
みんなからのメッセージが入っていた。
「ありがとう…」
最後は笑ってお別れするつもりだったのに、やっぱり無理だね。
「みんな…いままで本当にありがとうございましたっ
短い間だったけど、みんなといる時間はすごく…すごくっ、楽しかったっ！」
黒「俺も、お前がマネージャーでほんとによかった」
海「木下の応援でいつも頑張れたよ」
夜「研磨とリエーフのことは任せろ！」
虎「くっそおおお泣かねえって決めたのによぉぉぉぉ！！！！！！」
福「……がんばって」
犬「 ぜったい活躍してみせるっす！」
芝「俺たちのこと、忘れないでくださいね？」
リ「Aさあ〜ん！！行かないでえええ！！！」
涙が溢れて言葉を紡ぐことが出来ない。
でも、みんながわたしの言葉を優しく待ってくれている。
黒尾先輩がわたしの頭を優しく撫でた。
「みんなが…みんなことが大好きっ」
最後は笑って、ぜったい、笑顔で。
「みんな、またね！」
黒尾先輩の手を頭からどかせ、代わりに昨日用意したものを握らせる。
そして車に乗り込んで窓を開ける。
すると研磨が少しずつ近付いてきた。
近付いてくる研磨からわたしは目を外さなかった。
2人の空気を察したのか、みんなが私たちを見守っている。
ごめんね、研磨
分からない、なんて言いながら、少しずつ研磨の気持ち、気付いてたよ。
引っ越しのこと話した時は俯いて、全然話してくれなかったね。
泣いてたの、気付いてたよ。
研磨が何を言い出すのか、わたしにはわかった。
右手を伸ばして研磨の頬に触れる。
今にも泣き出してしまいそうだね。
「…研磨、わたし、研磨のこと好きだったよ。
いつからか正確には分からないけど、合宿の時はもう既に好きだったんだよ。
いつも話を聞いてくれたね、
困ってたら、いつも手助けしてくれたよね、
ありがとう、研磨には感謝の言葉しか出てこない」
研磨は少し俯いた。
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紅蓮藜蘿蒼華(プロフ) - 最高でした。最後、バレー部でわちゃわちゃして終わるのすごい好きです。お疲れ様でした。 (2021年3月24日 0時) (
レス) id: 881a85b4e3 (このIDを非表示/違反報告)
奏空(プロフ) - 最高でした (2020年6月12日 15時) (レス) id: a100a8c28e (このIDを非表示/違反報告)
福 - もう最後号泣です (2020年5月9日 0時) (レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
そら - 最高でした…… (2020年5月4日 15時) (レス) id: d89abf58ed (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - みどりさん» 指摘のようになってしまってすみません！！ありがとうございます！！音駒推し校なのでこの話嬉しかったし面白かったです！！ (2020年4月16日 17時) (レス) id: 3889f6e1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン猫 | 作成日時：2020年3月24日 18時
