8話 ページ8
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壊れた心が、修復されていく。
愛していると言ってくれた人。
血の繋がりもなければ出会い方も最悪だったのに、いつもの下手くそな笑顔で、一点の曇りもない言葉をくれた人。
例え海兵だったとしても、あの人が、コラさんがくれた心はおれを生かしてくれた。それはまごうことない事実だから。
これからどれだけ苦しい思いをしても、おれは生きなければならない。あの人に報いる為、あの人がくれたものを守るために、『自由』を見つけるために、生きたい。
死に物狂いでスワロー島を歩いて、珀鉛病を治して、ヴォルフと名乗るガラクタ作りが得意なじいさんと出会った。
そしてやたらとメンタルの弱いシロクマと、その後すぐにとある事故から打ち解けたシロクマをいじめていたチンピラ二人、シャチとペンギンと一緒に過ごすようになる。
みんな訳ありで、だからこそ抱えるものに共感を覚えたおれは、三人を家に住まわせたのだ。ヴォルフも口だけは怒っていたものの、人の良さはよく知っているので断られることは絶対にない。
ある日の昼下がり。シャチやペンギンのわだかまりも全部解決して、町で働くようになった頃だ。ふと働く病院の窓の外を見ると、見慣れた二人が目の前を通過していく。
「なあ、ペンギン。本当にこれでいいのかな」
「今更不安がるなよ、買っちまったもんはしょうがないだろ」
「だって、オンナノコにプレゼントとかしたことないんだから、しょうがないだろ！」
「それはおれだってそうだよ！！でももう時間もねェし、いっぱい悩んで決めたんだから腹括れよ！」
ギャアギャア人目も憚らず言い合う二人は目立っているが、会話内容からして微笑ましいものであるためか、町の人たちはとても穏やかな目で見守っている。
おれとしては「何してんだ」の一言だが、生憎一緒に住んでいる子分とはいえ色恋沙汰に首を突っ込むつもりはない。小突き合いながらも早足に走っていく二人は、港の方へと進んでいく。
おれに気付かず走っていく二人を見送ったことを、おれは一生後悔することになる。
____________________________
「絶対！絶対連絡しろよ！！」
「おれ達のこと忘れたらぶっ飛ばすからな！！」
「こわ。忘れないよ……大事な友達だもん」
「「う"うーーーッ！！！！！」」
「そこまでなるなら、もう盛大に泣きなよ……」
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雅榴(プロフ) - 翠さん» 多分、どうせ年内には作るんだよなぁと開き直ったので尻叩きに予告してしまいました笑 休息も兼ねますので多少時間はかかりますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 時雨さん» 休息も兼ねてゆっくり考えようかなと思っているので、気長にお待ち頂けると嬉しいです〜！ご期待に添えるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page42 id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - なんと…！続編も…！！最高です、本当にありがとうございます。体調にはお気をつけて。また！ (2023年2月5日 16時) (レス) id: 64131c5e87 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 続編ありがとうございます🙏最高です；；！この後どんな展開になるのかとても楽しみです！これからも応援しています。 (2023年2月5日 13時) (レス) @page42 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - チックタックさん» ありがたいお言葉をありがとうございます！続編はうっすら考えてはいるものの、そもそも作るかを悩んでいるのでそう言って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年1月31日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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