１５話 ページ15
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あの日、おそらくエースであろう男に彼女が連れ去られた時から彼女の日記は止まったまま。彼女が向こうでどんな日々を過ごしたのか、今やあの船に乗る人間しか知らない。
それでも、何処にいても俺たちを案じてくれていたことはわかる。日記の全てに、必ず俺たちかダダン達の名前があった。
幼いあの日を思い出したという日もあれば、元気にしているかと終始不安そうな日も。
日記の最後のページと裏表紙の間にはエースの手配書が徐々に金額が高くなっていくように揃えられており、その中にルフィの手配書もあった。
「……そうか、お前の、恋人は」
あの時お前から受話器を奪ったのは、エースか。
もう朧げな声。けれど、俺は、確かにエースと話したんだな。お互いがお互いだと認識していなかったけれど、俺は最初で最後にエースの声を聞いた。
「っ……う"……」
声を抑えようとして、漏れる。
泣くな、泣くな。まだ全部読めてない。
日記を書いた最後の日。幼い日を思い出し、ルフィは元気にしているか、サボは今日も仕事に忙しそうだとつらつら並べられる文字列。
最後に、一番最後の行に、まるで隠すように小さく書いていた
ーーーあいたいよ、エースーーー
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"！！！」
俺がAとエースを引き離した。
いずれエースが海に出ていたとはいえ、俺がまだあの山にいたのなら、Aはエースについていくことができたかもしれない。いや、できたはずなんだ。
あの山で待つにしろ、彼女が一人で危険な海に出る必要は無かった。
ごめん、ごめん。A。
ーーーありがとう、A
お前が俺を探して案じてくれた分、いや、それ以上に俺はメラメラの実を探して、絶対に俺の物にする。そしたら、その力を使ってエースやお前の分までルフィを守るから。
そしたら、ーーーー
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yKIcXedzgwAXtB0(プロフ) - すごくキュンキュンしました！！少年の少しかわいらしい感じとかが表れてて悶えまくってました(*´∀｀*)ﾎﾟｯ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page23 id: 419acffcc5 (このIDを非表示/違反報告)
ロロ - すごくよかった✨泣きそうになっちゃった〜( ＞Д＜；)またどこかで会えるって信じたい！😆 (2022年2月22日 10時) (レス) id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ゆゆさん» コルボ山時代は書いてて楽しかったので、存分に堪能して頂けたようで嬉しいです！語彙力低下するほど感情移入して頂けた証拠ですので、謝ることは何一つとしてありませんよ！コメントと有り難いお言葉ありがとうございました！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - コルボ山時代のお話、すごく甘酸っぱくて微笑ましくて頬緩みっぱなしでした・・・・(TT) 本当に最高な作品に出会えた気がします、最高な故に語彙力が低下してしまい申し訳無いです;_; (2020年8月13日 23時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ホウ酸さん» 有り難いお言葉有り難いございます。何ヶ月も前の作品にコメント頂けると思っていなかったのでとても嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月30日 0時
