奇跡【宮舘涼太】 (ページ30)

今日:702 hit、昨日:2,192 hit、合計:78,652 hit

28 ページ30

3年

1年があっという間に過ぎる。なんてことはよく聞くけど、3年もあっという間に過ぎていった

『歳かなぁ』

なんて呟くと

弥｢えー、Aさんおばさんくさーい｣

『弥生ちゃーん。手を動かしてくださーい』

3年前、まだ高校1年生だった弥生ちゃんは無事に大学生となり、現在は私のカフェで唯一のアルバイトだ

____________________

その日も変わらずの日だった

『よしっと』

弥生ちゃんは17:30に上がってもらったので、店の締め作業は私がやっている。今まで1人だったから、弥生ちゃんが来てくれて助かっている

『んー！きょうもおわり』

売上計算が終わり、私は伸びをする

『少しゆっくりしよ』

と思い、TVを付けると

《本日のゲストはSnowManの目黒蓮くんでーす！》

と元気な司会者の声、そして目黒さんだ

『3年前に会ってたなんてね....』

ありえないな。
しかも今のうちの看板メニューを食べてもらっていたなんてね

『もう手の届かない人だな....』

ボソッと呟く。
涼太くんは元気かな、あの日から突然来れなくなって。連絡もない....もちろん、私からすることは無い

私は自分の携帯の連絡先の欄にある【宮舘涼太】という名前を見る。あの日からずっと消せないままの連絡先....持っていてもダメなのだとわかっているけど

『気づくの遅かったなぁ....』

この気持ち、まさかこんなに遅くなって気づくとは

『一生一人でいようかな』

なんてね