お暇さえも貰えない 7 ページ22
「セイバーのマスター……だと?」
燕青は周りに警戒を向ける。だが、気配はない。アサシンである燕青でさえも、気配を感じ取ることができない
「安心して、セイバーは今ここにはいない。証明できないのが残念だけど」
セイバーのマスター_津田宮漣は苦笑いをしながらそう言った
先が少しはねた黒髪のショートカット。黒の瞳に太すぎず、細すぎない華奢な身体付き。はたから見れば、一般人に見えるであろう彼は、言葉を続けた
「実は、私は昨夜のアサシン同士の争いを、この目を通して見ていたんだ」
漣は左目に触れ、そしてこちらを見た。すると左目は黒からダイヤのように神々しいいろに変化した
「私の魔眼は、そうだな、簡単に言えば千里眼の力を持っている。そうは言っても、英雄王のギルガメッシュのように未来を見るような千里眼ではない
私の目は今の全てを見ることができる。この目を使って、アサシン__君の戦いを見ていたんだ」
「……魔眼持ちか、厄介だな」
「警戒を解いてくれと頼んだのに」
「敵にそうベラベラ自分のこと離して大丈夫か。お前のその目は強力なんだろうが、話しちまえば不利になるぞ」
「確かにそうだ。だが、協力に頼む相手に向かって内密にするのは良くないだろう」
「……甘ちゃんだな」
「そういう性分なんだ、私は」
漣は笑うと、ドレイクとアサシンは呆れたようにため息をつく。だが、武装は解かない。いるかもしれないセイバーが、いつ現れて襲ってくるかわからないからだ
「……まあ、武装の話はいいとしよう。それでだ、私は昨夜の君の戦いぶりを見て、君に協力を仰ごうと思ったんだ」
「何のだ」
「連続殺人事件の犯人について」
その言葉にぴくりと2人は反応した。つまりそれは呪腕のハサンのことを指すのだろう
「犯人は確実にあのもう一方のアサシンだろう。だが、昨夜の戦いぶりを見て、一人では苦戦するであろう強敵だと見た
私のセイバーが弱いというわけではないが、きっと一騎だけではかなわないだろう。だから、君に頼みたい」
アサシンに手を差し伸べ、そして、真剣な顔立ちで口を開く
「アサシン……そしてその
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いやマスターやないってわかるやろというツッコミはやめてね
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幻想彼岸桜 - 初めまして!凄くおもしろいです!カルデアから連れてってるメンバーがもう、最高すぎて、ほんと、好きです←更新とても楽しみにしています!頑張ってください!!あと、文才分けてください← (2018年5月2日 2時) (レス) id: c7d5f2986a (このIDを非表示/違反報告)
かかお(プロフ) - Kagariさん» 私の好きな鯖を選んでいたので完全にこれ読む人偏るのでは!?と思ってたので安心しました!! 私もプーサーもマーリンもドゥも大好きでドゥに限ってはLv100にするくらいです笑 そう言っていただけて大変嬉しく思います!アサシンくんとってもかっこかわいいので是非! (2018年4月4日 14時) (レス) id: 5132762bda (このIDを非表示/違反報告)
Kagari(プロフ) - 俺得メンバーありがとうございます!!プーサーとマーリン、エルキドゥ大好きなのでとても嬉しいです。お話もとても面白いし、ウチのカルデアにアサシンの縁はまだ無いのですが、このお話を読んで早くお迎えしたくなりました。次の更新が楽しみです。長文失礼しました。 (2018年4月4日 11時) (レス) id: 770035d039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かかお | 作成日時:2018年3月29日 3時