塾の先生がイケメンのくせにナルシすぎて困った話 [センラ]

にじゅうはち((( ；ﾟДﾟ))) ページ29

｢ねぇ答えてよ、本当は僕のこと嫌いなの？｣


｢そんなことない…、まふくんは大切な友達だよ｣


するとまふくんはグッと私に顔を近づけて


｢じゃあさ、｣


｢Aは、こんな事されても嫌じゃない？｣


と言い、ゆっくり私を抱きしめ口付けをした。


｢んっ……ま、まふくん…？｣


さっきまで強気だったまふくんは我に返ったようで、
その目は涙で濡れていた。


｢ごめん、A…、僕、Aに酷いことを……！｣


｢まぁ、今はいいから。落ち着こう？｣


そう、ここで油を注ぐようなことを言えば怒ってしまうから、今はまふくんの情思を安定させるのが最優先だ。


｢よしよし、大丈夫だよまふくん｣


自分より２０センチは高いであろう人の頭をあやすように撫でていれば、少しずつ落ち着いてきたようで。


｢ごめん、A。僕本当に許されないことをしちゃった…｣


｢私は大丈夫だよ、｣


正直怖かった、なんてとても言えない。


｢でもA手震えてる。ごめん怖かったよね｣


過去に何度か同じような事があったが、怒ったまふくんには慣れない。
なのに、決まって私は許してしまう。


｢まふくんこそ大丈夫？私のこと心配しないで自分の心配しないとw｣


｢んー、僕は大丈夫…ごめん…｣


｢そんなに謝らなくていいからwいつも通りのまふくんがいい｣


｢わかったぁ………！｣


ニコッと普段と同じように微笑んだまふくんを見て、私も少しほっとした。


｢じゃあほら、帰るよ！｣


｢うん！｣


きっとこれからも、まふくんは私の大切な友達なのだろう。

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