四つ葉のくろーばー (ページ24)

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番外編　１２歳　２ページ24

「学校、おやすみしよう。ママにお休みしますって連絡してもらおうね。
　潤ちゃんは、パパとシャワーしよう」

泣いているけど、お休みって言うと少し落ち着いた気がする。

シャワーをする時、行動がいつもより幼い。

自分からパンツじゃなくて、紙パンツがいいって聞かなかった。

「じゃあ、服着てね」

いつもどおりに言ったけど、「パパがやって〜」

お休み、お休みって何回も言う。

ママ
「お休みしますって連絡したよ。大丈夫」

調子が悪くなったら連絡してもらうようにして、出勤した。

結局、日中連絡もなくてそのまま帰ってきた。

「ただいま〜」

玄関ドアを開けると、泣き声が聞こえてきた。

ママ
「お帰りなさい、潤ちゃん、パパにおかえりって」

「どうしたの？いやなことがあった？悲しいこと？パパとママに
　教えてよ」

ママ
「ママも教えてほしいな〜」

潤side

今日はお休みしたけど、明日は学校へいこう。準備しようってママが言った。

行きたくなくて、涙がいっぱいいっぱい出てくる。

教えてって言うけど、言いたくない。

パパ
「どこか痛いところがあってしんどい？これだけは教えて」

「・・・痛くない、しんどくない」

パパ
「うん、ありがと。よかった」

パパが抱っこしてくれた。

今日、ママと何してたの？ってパパ。

何も話さないでいたら、ママがのんびりしていたのよね。
今度、どこへ行きたいんだっけ？って。

「カレーのお店・・・パン」

パパ
「あれね、ナンって言うんだよ、いこうね。
　ご飯、食べたの？」

ママ
「少しだけ食べたのよね、学校の準備しようって言っていたのよね」

「お休み・・・」

パパ
「うん、お休みしたいね。なんでお休みしたいかな？
　教えてよ」

なにも言えない・・・。涙ばっかり出てくる。

「お話しするのはしんどい？」ってパパが聞いた。

うんって言ったら、「学校でしんどいな、いやだなってことがあるから
行きたくない？」って。

おこられるかもしれないけど、「うん、お休み」って言った。

パパは、わかった。お休みしようって言ってくれた。

ママも、おうちですごそうねって言ってくれた。

ママ
「もう学校のお話ししないから安心して。ご飯食べよう」

パパ
「パパも一緒。ご飯食べよう」

パパは抱っこのままテーブルに座って、「ご飯食べたら、明日のおやつを
買いに行こう」って。