シェアハウス (ページ9)

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次の日は、のんびり起きて買い物に行った。

大学入学のお祝いでいくつか買ったら、「翔ちゃん、たくさんありがとう」って
お礼を言ってくれた。

順調にシェアハウスしているけど、うまくいっていないことがある。

関節が固くなって、動きにくいことがあるから小さい頃からリハビリが
必須。

本人も必要なことはわかっているけど、思うようにできていない。

足首とかを触っただけで、大騒ぎ。

だから、病院でリハビリを受ける日に一緒にきた。

担当の雅先生には、前もって事情を話してある。

予約の時間にリハ室へ案内されるけど、俺のシャツをつかんで入ろうとしない。

「潤ちゃん、一緒に行くよ」

俺たちのやりとりを聞いても、雅先生は余裕で俺たちの横に座った。

雅「翔先生、今、勤務中ですか」

「いえ、休暇です」

雅「じゃあ、ゆっくりできますね。お～い、潤ちゃん」

雅先生に声をかけられたら、俺の胸元に顔をうずめた。

びっくりしたけど、最近はすごく甘えたさんだから。

「甘えたさんだね～(笑)どうしたの」

う～んって言いながらますますくっついてくる。

雅「おうちでうまくいかないですか」

「はい、もう触るだけで大騒ぎです。気持ちも付いていかない
みたいで・・・」

雅「でも、受験で大変なときも休まずにちゃんと来てくれたんですよ。
俺にも触らせてくれない日が続きましたけど(笑)
前回、久しぶりにしっかりやったから痛みが強かったと思います」

「痛かったっていってました。今日もがんばるって言っていたんですけどね」

雅「そうなんですね。翔先生だと甘えたさんですね。前からですか」

「こんなになるのは、ごく最近です。潤ちゃん、そろそろ行ける？」

しがみついたまま、首を振る。

どうしたものかと思って雅先生を見る。

雅「あひゃ、終わったら、カフェでおやつ食べようと思ってるんだけどな。
いつもやってることを見てもらおう」

返事をしないし、雅先生に申し訳ないと思って「どうする？お休みにしてもらう？」
って聞いた。