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★９★ ページ10
智 「ひどくないよ、みゆちゃんの命がかかっているからね。
出されたお薬は飲まなくて、診察の予約はさぼっちゃう、
吸入薬はたくさん使っちゃう。
そんなことされたら、主治医として管理できないからね」
翔 「みゆちゃん、智くん本当にやる時はやるからね。
今日はどうしようかな」
みゆ「ちゃんとするから、お家帰りたい(涙)」
翔 「聞いたよ。ちゃんとできるね」
みゆ「うん」
智 「ちゃんと返事して」
みゆ「はい」
翔 「今日ね、今から吸入してね、
お薬出すから、ちゃんと飲むよ。
吸入器、貸し出すからしっかり吸入して、安静に。
月曜日の夕方、診察に来て下さい」
みゆ「発作どめの吸入・・・欲しい」
翔 「今日は出せない。使いたくなるぐらいしんどくなったら
本当に入院が必要だからね」
みゆ「・・・」
翔 「今から吸入して、もう一回もしもししようね」
みゆ「うん」
翔 「一人で処置室いける？」
みゆ「ううん、智くん一緒」
智 「みゆちゃん、病院嫌いのはわかるよ。
だから、泣いても怒らないよ。
でも、ちゃんとやらないとダメなことわかるよね？」
みゆ「わかる。ちゃんとする。
だから、一緒にいて欲しい」
智 「分かった。一緒に行こうね」
やっと、落ち着いて吸入できた。
智 「吸入器、貸出じゃなくて購入できる？」
翔 「在庫あるよ。購入にする？」
智 「うん、お願い」
みゆ「やだ〜」
智 「やだ〜じゃないよ、もう、
今日は、困ったちゃんだね」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年1月12日 6時
