ぼくたち (ページ33)

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入院　１４ページ33

空side
(看護師さん行ったちゃった。安心したよう違うような変なドキドキ。にぃたち、まだかな。遅いよ。
空ちゃん、待ちくたびれた)

「空くん、どう？」って大地くんの声がして、病室へ入ってきた。

空「遅い(グスン涙)もう」

大 (いやいや、面会時間一番乗りだよ。プリンとのりたま会に行っても、まだ、早くて駐車場で時間
　潰していたんだから)
　「遅くなってごめんね。」

空「桜ちゃんは？？」

大「桜ちゃんは、今日はこられないんだよ。また、明日来るからね」

空「桜ちゃんもきてほしかった(拗)待ってたのに」

大 (それより、その食事用のエプロンはどうしたの？ちゃんと見てくれるから、そのままにされる
　ことはないはず。プリン待っていての原因は多分、これだな。空くん頑張らないとだめだよ。
　多分)
　「あんよ、痛いの大丈夫？そのエプロン、外したら？」

空「あんよ、今は大丈夫。また、お尻のお薬したんだよ(グスン泣)おでこも、ピリピリした。」

大「そうか、翔先生と頑張ったんだ。」

空「違う、智先生だった。頑張りたくなかったのに、やらないとにぃたちとの時間短くなるって」
　「にぃ、エプロンとって」

(ご希望通り、エプロン外してあげた。手も怪我していたかな(笑))

(空くんの頑張りを一通り聞いた。

空「にぃ、まだいてね。いつまで、いるの？」

大「いるから安心して。面会時間がおしまいになるまでいるよ。晩御飯も一緒ね」

空 (お泊まりがいいのに、また1人になっちゃう)
　「にぃ、お腹すいた。空ちゃん、何もたべてない」

大「あれ？朝ごはんとお昼ご飯どうしたの？」

空「空ちゃんの嫌いなのばっかりで、嫌だった。ジュースは飲んだよ」
　「病院のご飯、大嫌い」

大 (だんだん、うつむいて小声になった。よくわからないけど、やってしまった時の
　顔。あえて)
　「翔先生と智先生、なんて言ってた？」

空「ううん、ご飯の話はしてない(グスン)ねぇ、にぃお腹すいたよ(グスン)」