ぼくたち (ページ32)

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入院　１３ページ32

翔side
看護師から電話。(あぁ、やっぱり食べないか。想定内だけど。それだけじゃなくて、トレー
ひっくり返しました)って。
俺、何事も１回目の時は許すこと多いけど、２回目はね・・・。空ちゃん、まだ知らないだろうけど。

大地side
(面会時間に合わせて、空くんのところへ向かう用意をしている。今日は、さくらちゃん用事がある
から、俺1人でね。)
翔くんから着信。
大「もしもし、空くん迷惑かけてる？」

翔「ううん、頑張ってくれてるよ。でも、朝も昼も全然、食べてないから、何か好きなもの持ってきて
　あげて」

大 (やっぱり、普段から少食だしね。嫌いなもの多いし、病院食は無理だったか。今は体も心も不安定
　だしね)
　「忙しいのにわざわざ、ありがとう。準備して面会にいかせてもらうよ」って電話を切った。
(コンビニでいいかと思ったけど、頑張っているみたいだし、空くんの大好きなお店のプリンとのりたまの
ふりかけを買って病院へ到着)

スタッフステーションへ挨拶して面会の許可をもらう。
ちょうど、翔くんがいて「電話ごめんね。」
「いえいえ、こっちが申し訳ないよ。ありがとう。うちの大きな赤ちゃんがお世話にかけます(笑)
　おやつならと思って、大好きなお店のプリン持ってきたからたべさせてみるよ。いいかな？」
翔くん申し訳なさそうに、「俺が行くまで、プリンのこと内緒にしといてもらえるかな」って
まさかのストップがかかった。

大 (空くんなんかやらかしたなってピンときた。翔くん、ダメなことには厳しいんだよ。
　空くんへの洗礼だな。俺は、翔くんにお任せして見守ろう)
　「わかりました(苦笑)内緒にしておくから、お願いします。面会はいいかな？」

翔「面会は、いいよ。お待ちかねだから、早く行って顔見せてあげて。俺もしばらくしたら、顔出すよ」