第45話 ページ7
私達5人が乗るパトカーの周りではバズーカ弾が飛び交い、爆発が次々に起こる。やってきた真選組のパトカー数十台が鬼兵隊の戦闘車両と撃ち合っていて、完全に戦場と化していた。
「近藤さんは……近藤さんはどこにいるんだよ」
新八くんがつぶやくと、助手席に座る神楽ちゃんが前方を指さした。
「あれアル! 前に離れてる車両! 敵がみんなあそこに向かってくネ!」
「……だそうだ。新八、あそこまで飛ばしてくれ」
銀さんがそう新八くんに言ったので、あわてて止める。
「ちょっと待って! その前に私を後方車両に降ろしてくれる?」
「えっ? どうしてですか」
新八くんが私に聞く。
「総悟が後方車両にいるの。たぶん今頃ひとりで伊東派隊士と戦ってる」
「ひとりで!? いくら沖田さんでも無茶じゃ……」
「そうだよ、無茶だよ。だから行くの」
「だが、お前が行ってもたったの2人だ。そんなんで大勢を相手できるのか?」
銀さんの言う通りだ。私ひとり増えたところで無事に切り抜けられる保証はない。すると神楽ちゃんが名乗りをあげた。
「じゃあ私も行くネ」
「!」
「そうだな、神楽が一緒なら大丈夫だろ。沖田君の助っ人には十分すぎるかもしれねえけどな。むしろお釣りがくる」
「アイツのためじゃないネ。Aのために行くんだからナ」
神楽ちゃん、さらっとツンデレか? だとしたらめっちゃ声優さん使いこなしてるなあ……
「神楽ちゃん、ありがとう」
「それじゃ、なんとか近いところまで寄せま……うわっ!」
新八くんがハンドルを握り、列車に近づこうとしていると、突然真横をバズーカ弾がかすめた。
「ったく、大人しくしてやがれ!」
銀さんが後ろの戦闘車両に向かってバズーカをぶっ放した。だが依然として攻撃は収まらない。
「こっ、これ以上は無理です! 近づけません!」
「じゃ飛び移るしかねーな」
新八くんが身震いすると、銀さんがとんでもないことを言い出した。
「え!? いやでもここから列車まで何メートルもあるけど……」
「私に任せるヨロシ。A、しっかりつかまってるアルヨ」
「えっ、ちょ、待っ……ウソでしょォォォォォ!?」
あれこれ言う前に神楽ちゃんが私をかつぎ上げ、ピョーンと列車までハイジャンプした。
ビックリするわ怖いわで、私は叫び声をあげた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 夕焼けさん» コメントありがとうございます。定期的な更新は難しいですが、なんとか完結させたいとは思っていますのでなるべく頑張ります! (2021年6月7日 15時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - 那奈さん» 1年以上間が空いてしまって申し訳ないです。読んでいただきありがとうございます!なかなか滞っておりますが完結できるように頑張りますので、続きを更新した時は是非また読んでいただけると嬉しいです。 (2021年6月7日 15時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
夕焼け - めっちゃ面白いです!!最高すぎます、更新頑張ってください!! (2021年5月29日 18時) (レス) id: eaa7c87414 (このIDを非表示/違反報告)
那奈(プロフ) - スゴく面白いです!!大変だと思いますが更新頑張ってください!!楽しみにしてます! (2020年5月5日 23時) (レス) id: 4a3fdbf345 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - ゆずみかんさん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです(^^)少しずつ話を書き溜めてはいるので、時間を見つけて更新します! (2019年7月26日 20時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2019年6月29日 11時