第57話 ページ19
「あの……さ。呼び方変えてもいい? あなたと私は同一人物だからややこしいし、自分で自分を呼ぶのってなんか変な感じだから」
私が聞くと、5年後の私はちょっと考えて答えた。
「そうだなあ……じゃあ○○は?」
「ちょっと変じゃない? △△はどうかな」
「いや微妙……」
「やっぱりこっちのほうが……」
なんやかんや案を出し、ようやく決定した。
「__じゃあ私のことは"ミライ"って呼んで。文字通り未来から来たから。あなたのことは普通に名前で呼ぶから、それで解決ね」
「わかった」
「おい、俺さっきから置いてけぼりを食らってるんだが」
総悟が不満そうに口を開いた。
「あ、ごめん忘れてた」
「A、そりゃねーや。こいつはお仕置きが必要ですねィ」
「お、お仕置き? 今までそんな事一度もなかったのに」
「Aが俺を放っとくからいけねェんでさァ。さあ、俺に襲われるか、ドSプレイか、好きなほうを選びなせェ」
「いやどんな2択!? だからごめんって!」
わあわあ言い合っていると、ミライがクスッと笑った。
「ふたりとも、仲が良いね」
「いやめっちゃ他人事みたいに言ってるけど、私はミライで、ミライは私なんだからね!?」
「わかってるよ。総悟は前から私に対してはあまりドSを出さなかったから、珍しいなと思って。あ、もしかして総悟、AをA(ミライ)にとられて嫉妬しちゃった?」
ちょっと、字面だけ見たらとてもややこしいことになってる……!
「そんなわけねーだろィ」
「じゃあ総悟はAのことどう思ってるの?」
「……芋侍にそんなこと聞くんじゃねェ。それにおめーもAなんだから、こっちに暴露するのと一緒じゃねーか」
総悟はそっぽを向いてボソッと言った。ん、ほんのり顔が赤いような。ちょっと照れてる?
「ふふ、総悟もやっぱり年相応の男子なんだね」
「そういうアンタこそ、生きてる時の俺とはどういう関係だったんですかィ」
「……さあね」
ミライは総悟の問いには答えなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この話は『銀魂完結篇 万事屋よ永遠なれ』をモチーフに書いています。決してパクリではありません……
一応オリジナル長篇です!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
179人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yunami☆彡(プロフ) - 夕焼けさん» コメントありがとうございます。定期的な更新は難しいですが、なんとか完結させたいとは思っていますのでなるべく頑張ります! (2021年6月7日 15時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - 那奈さん» 1年以上間が空いてしまって申し訳ないです。読んでいただきありがとうございます!なかなか滞っておりますが完結できるように頑張りますので、続きを更新した時は是非また読んでいただけると嬉しいです。 (2021年6月7日 15時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
夕焼け - めっちゃ面白いです!!最高すぎます、更新頑張ってください!! (2021年5月29日 18時) (レス) id: eaa7c87414 (このIDを非表示/違反報告)
那奈(プロフ) - スゴく面白いです!!大変だと思いますが更新頑張ってください!!楽しみにしてます! (2020年5月5日 23時) (レス) id: 4a3fdbf345 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - ゆずみかんさん» ありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです(^^)少しずつ話を書き溜めてはいるので、時間を見つけて更新します! (2019年7月26日 20時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2019年6月29日 11時